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パリ五輪決めたCB陣は得点にも意欲…木村誠二「決めていれば真大よりも上だった(笑)」高井幸大「マジで欲しいっす」

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DF木村誠二とDF高井幸大

[4.29 U23アジア杯準決勝 日本 2-0 イラク ドーハ]

 重圧のかかる一発勝負で最終ラインを支えたCB陣が、最後はクリーンシートでパリ五輪出場権を掴み取った。

 DF木村誠二(鳥栖)、DF高井幸大(川崎F)の両CBは準々決勝カタール戦(◯4-2)、準決勝のイラク戦(◯2-0)と2試合続けてフル出場。試合後のフラッシュインタビューには2人揃って登場し、「パリの出場権を目指してこの大会に来ているので嬉しい気持ちでいっぱい」(木村)、「本当に嬉しいし、頑張ってきてよかったなと思う」(高井)とそれぞれ喜びを語った。

 CBは激動のポジションだった。大会初戦・中国戦(◯1-0)ではDF西尾隆矢が前半途中に一発退場処分を下され、さっそくスクランブル態勢を強いられたが、先発した高井と途中出場の木村が残り時間を完封。第2〜3戦はDF鈴木海音も連続先発し、2人と組んで層の厚さを見せると、準々決勝以降は再び木村と高井のコンビが出番を掴んだ。最後のイラク戦では出場停止明けの西尾も終盤に左SBでピッチに立ち、無失点に貢献した。

 木村はイラク戦の守備について「僕らがボールを持てる時間が長い試合がたくさんある中、リスク管理を徹底してなんとか失点ゼロにしたいと話していた。今日も無失点に抑えられたし、すごくいい守備ができたと思う」と手応えをアピール。19歳ながら安定感を増す高井は「年齢は関係ないけど、もちろんすごく大事な大会ですごく緊張した。いい経験ができたかなと思う」と胸を張った。

 また木村は第2戦UAE戦の先制点、準々決勝カタール戦の同点ゴールとここまでチームの勝敗に大きく直結する2得点を記録。いずれもMF山本理仁のCKを頭で合わせた形だった。

「セットプレーは羽田さん筆頭にみんなで考えて毎回練習している。それをうまく実行できただけなので、僕だけの力ではない。2得点とも理仁からいいボールが入っているので、理仁に感謝したい」

 そう振り返った木村は「ただ今日はCKの1本目をドフリーで外してしまった。あれは本当に悔しいし、あれを決めていれば(細谷)真大よりも得点が上だったので(笑)」と直近2戦連発を果たしたエースのFW細谷真大を冗談まじりに引き合いに出しつつ、「次の試合も得点を狙っていきたい」と意欲。一方の高井も「マジで欲しいっす。マジで欲しいっす」と言葉を重ね、得点への欲求を表現していた。

 イラク戦の勝利でパリ五輪出場権を決め、あとは5月3日の決勝ウズベキスタン戦でアジア制覇のタイトルを狙う。木村は「僕らはずっと優勝を目指してこの大会を戦ってきている。最後まで23人全員で戦って優勝をもぎ取って帰りたい」と決意表明。高井は「応援ありがとうございます」とサポーターへの感謝を口にしつつ、「決勝は気持ちの戦いだと思うし、頑張りたいなと思います」と自然体で意気込みを語った。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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