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11月の最終予選で2戦連発の大津、「五輪は一番近い目標」

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 11月のロンドン五輪アジア最終予選2連戦で2戦連発となる決勝点を決めたFW大津祐樹(ボルシアMG)が26日、U-22日本代表候補合宿に合流し、同日午後に行われたミーティングに参加した。「これまでの試合のいいところや悪かったところを映像で見て、戦術のことを話した」。練習には参加しない異例の形での合宿参加に「オフ期間中でプレーはできないというところも考慮してもらえて、その中でも呼んでもらえたことは僕らとしてはいいこと」と感謝した。

 11月22日のバーレーン戦(2-0)、同27日のシリア戦(2-1)と、欧州組として初めて臨んだ五輪アジア最終予選で2試合連続ゴールを決め、一気に存在感を高めた。それでも「まだ予選突破は決まっていない。2試合、結果は残したけど、もっと貢献したい」とモチベーションは尽きない。

 敵地でのバーレーン戦、日本でのシリア戦を終え、ドイツに戻った大津は体調を崩し、風邪で直後のブンデスリーガを欠場した。欧州組として初めて代表に参加し、移動距離や時差、過密日程など、さまざまな状況が初体験だった。「自分がそういうのに慣れていなかったというのは反省点。そこは課題として次に生かしたい」と、チームと代表を両立していくうえでコンディション調整の大事さを痛感する機会にもなった。

「移籍のこともあったし、五輪予選も含めて、いい経験になった1年。来年はこの経験を生かしてプレーできれば」と2011年を振り返ると、来夏のロンドン五輪に向け「五輪は一番近い目標。自分の中で大切な大会。予選を突破して、本大会に出て、しっかり本大会でいい結果を残せるようにがんばりたい」と誓った大津。所属するボルシアMGも前半戦を終え、首位バイエルンと勝ち点4差の4位に付けており、「チームもいい順位にいる。両方ともうまくいくように必死にプレーするだけ」と意気込んでいた。

(取材・文 西山紘平)

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