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長谷部「アゼルバイジャン戦はコンパクトに」

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 2月に豊田スタジアムで行われたW杯アジア3次予選ウズベキスタン戦で敗れ、W杯3次予選2連敗を喫したザックジャパン。1997年9月のW杯フランス大会アジア予選の韓国戦に敗れて以来15年ぶりのホーム敗戦というダブルパンチから3か月がたち、かねてから「アジアでは圧倒的な強さで勝ってW杯ブラジル大会に出場したい」と話していたMF長谷部誠(ボルフスブルク)は、「3次予選では最後に2連敗してしまったが、それで自信を失う必要はない。いい意味で自信を持っていないといい試合はできない。あしたは自信を持ってやります」と言葉に力を込めた。

 ウズベキスタン戦では最終ラインが下がってしまい、前線との距離が間延びした。それによって選手の走る距離がいたずらに長くなり、無駄な疲労も生じた。今回は、ACLとの兼ね合いで最終ラインやボランチのメンバーが替わるが、「練習から後ろの選手とコミュニケーションを取ってコンパクトにやっていきたい。そういう話をしながら練習しているので、試合がどうなるか楽しみ」と話したように、明確なチェック項目を持っている。

 自身は4月に股関節を痛めたことでブンデスリーガのラスト2試合を欠場した。帰国した後の海外組合同トレーニングでもボールを蹴っていなかったというが、ザッケローニ監督は「長谷部のコンディションは少なくとも95%ぐらいまでは上がってきいると思う。95%の状態であればほぼコンディション的には問題ないと思っている」と話しており、ボランチの一角で先発することが濃厚だ。

 アゼルバイジャン戦が最終予選前のよき試金石となるか。長谷部が掲げた「コンパクト」というテーマに注目だ。

(取材・文 矢内由美子)

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