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継続の重要性を語る川崎F MF山瀬「目指すは全科目80点のサッカー」

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[9.15 J1第25節 川崎F 2-2 鹿島 等々力]

 前節の仙台戦(1-2)でリーグ戦15試合ぶりに復帰した川崎フロンターレのMF山瀬功治は、キレのある動きを見せ、右サイドから何度もチャンスをつくっていた。また、前半9分にはPA内でDF田中裕介の折り返しから左ポストを直撃するシュートを放ち、同44分にも中央に切り込んでから左足での強烈なシュートが右に外れるなど、フィニッシャーとしても存在感を示していた。リーグ戦では5月3日の磐田戦(4-3)以来となる等々力でのプレーになったが「しばらく休んでいた割には、ボールフィーリングも、体力的にも戻ってきているので問題ない」と、振り返った。

 川崎Fは、前半に2失点を喫してから多くのチャンスをつくった。「早い時間帯でポンポンと失点してしまった。相手を褒めるしかないという失点ではなく、ある程度、対処できる失点だっただけに、そこは反省すべき点」と語る山瀬は、失点後の時間帯のサッカーをどれだけ続けることができるかが、今後の課題だと言う。

「チームとしてやるべきことは分かっています。失点後のサッカーを、失点する前からやらないといけない。今やっている良い時間帯のサッカーができれば、相手を圧倒できる自信はあります。ただ、どんな相手でも同じやり方を貫けるようになるには時間もかかるし、難しいこと。僕たちが目指しているのは、どんな科目(対戦相手)でも80点を取れと言われているようなものなので、それは当然、難しいんです」と、独特の表現で、自分たちの取り組んでいるサッカーが浸透するには、時間がかかることを説明した。

(取材・文 河合拓)

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