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3戦4発、好調なチームをけん引する北九州FW端戸は自身の成長を実感

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[9.17 J2第34節 千葉0-3北九州 フクアリ]

 これで3試合連続ゴール。この日も2得点を奪い、通算12得点としたギラヴァンツ北九州のFW端戸仁は自身の成長ぶりを冷静に捉えている。

「最初のころはゲームに出ることだけに必死だった。最近はチームをどうやって勝たせるかと思うようになってきた。シーズン途中から監督にも『お前がチームを勝たせるつもりでやれ』と言われてきた。それは期待してくれてるからこそだし、期待に応えたいという思いもある。残り8試合ですが、全部の試合に出続けてチームを勝たせたい」

 横浜F・マリノスからレンタルで加入した今季、端戸は開幕戦でゴールを奪うと、その後3試合はスタメンに名を連ねた。だが第4節の水戸戦からは6試合連続でベンチスタートとなり、本人も言うように出ること優先となった時期もあった。だが再びスタメンに復帰するとゴールを量産。監督からもチームの攻撃の核となるよう指示を受けた。

「最近は相手のプレッシャーを楽しめている。相手のプレッシャーに対して簡単に前を向くことだったり、そういうプレーが出てくるとシュートにも自信が持てる。自分の高校時代とかで良かったときは、試合中に一回もボールを取られないことが出来ていた。そういう感覚を最近思い出してきたので、プロになってもそういったプレーが出来るのは自分が成長した証かなと思う」。にこやかに話す端戸の顔からは相当の自信がうかがえた。

 ただ、後半31分のボレーシュートがポストを叩きハットトリックを逃したシーンでは「きょうは打てば入る感じがしていた。狙っていたんですが、悔しいですね」と素直な気持ちを口にした。

「プレーオフ圏内が現実味を帯びてきた。みんながそこに向かってやれていると思うので、練習から雰囲気もいい。試合に出ている選手だけじゃなくて、ベンチ外の選手も全員が力になってくれている。これからは総力戦になる。全勝する気持ちでやっていきたい」

 残り8試合。端戸には『J1昇格プレーオフ』がしっかり視界に入っている。

(取材・文 児玉幸洋)

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