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町田が岐阜に1-0で勝利し、勝ち点差3に迫る

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[10.28 J2第40節 町田 1-0 岐阜 町田]

 J2は28日に第40節を行い、FC町田ゼルビアFC岐阜と対戦した。前半をスコアレスで折り返した町田は、後半開始から2人の選手交代を行なう。これが奏功し、2列目のディミッチがゴールを決める。その後、DF三鬼海が2度目の警告を受け、数的不利となったが、最後までゴールを守り抜き1-0で5試合ぶりに勝利した。

 町田は前節の愛媛戦(2-4)で警告を受け、出場停止となったFW平本一樹に代わり、出場停止明けのFW北井佑季がスタメンに復帰。またDFイ・ガンジンも2試合ぶりに先発に名を連ねている。一方の岐阜は前節の京都戦(1-3)と同じスターティングイレブンで、この一戦に臨んでいる。
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 22位の町田と21位の岐阜。3節を残して、両チームの間には勝ち点6の差があり、この試合に町田が敗れれば、町田の最下位が決まる一戦だった。前半7分、最初のチャンスをつくったのは町田だった。左サイドからMF鈴木崇文が折り返したボールが、DFに当たりPA内のFW北井佑季の前に転がる。しかし、北井はシュートを右に外してしまい、得点を挙げられない。

 その後も町田は、優勢に試合を進める。攻撃にアクセントを付けている北井は、何度かチャンスを迎えた。前半36分にはDF田代真一から、同38分にもDFイ・ガンジンからと最終ラインからのロングボールを受けてチャンスを得るが、フィニッシュの精度を欠き得点を挙げることはできない。前半終了間際にも相手のミスから長い距離をドリブルしてシュートまで持ち込んだが、ミートしきれずにボールはGK時久省吾にキャッチされる。結局、スコアレスのまま前半を折り返す。

 何としても勝ち点3の欲しい町田は、後半開始と同時にFW勝又慶典、MF幸野志有人を起用する。この交代が、いきなり実を結ぶ。左サイドで幸野からの縦パスを受けた勝又が敵陣深くまで突破し、中央にクロスを入れる。DFに当たったボールはトップ下にポジションを移したディミッチの前に。これをディミッチが確実に決めて、1-0と町田が先制する。

 先制を許した岐阜もFW佐藤洸一に代えて、FWアブダをピッチに送り込む。後半9分にはMF井上平から最前線に入った樋口寛規にスルーパスが通るが、シュートは左に外れていった。同17分に岐阜は李漢宰を下げて、MF山崎正登を起用した。高い位置でボールを奪えるようになった岐阜は、19分にDF野垣内俊が倒されてFKを得るが、チャンスを生かせない。25分にはFKのこぼれ球が、PA内でフリーになっていた樋口の前に落ちる。決定的な場面だったが、樋口のシュートはクロスバーを越えて行った。

 1点をリードする町田も、前線で勝又が存在感を示す。後半27分には相手のクリアーボールの落下地点を読みシュートに持ち込んだが、右足で放ったシュートは枠を捉えることができなかった。後半31分、町田は三鬼が2度目の警告を受けて退場となってしまう。直後に岐阜は井上を下げて、FW梅田直哉を起用する。一方の町田も勝又を下げて、DF薗田淳をCBで起用し、加藤恒平を左WBに、左WBの藤田泰成』を右WBに移した。

 数的優位を得た岐阜だが、なかなかシュートに行けない。後半42分、ようやくPA内でアブダがシュートを放つが、左に外れる。残り5分を切り、DF関田寛士をFWに上げて、高さのある梅田と並べたパワープレーに出た岐阜だが、前線にボールを集めることができなかった。

 このまま得点は動くことなく、1-0で町田が勝利。5試合ぶりに勝利した町田は、残り2節で、岐阜との勝ち点差を3に縮め、今節での最下位決定を阻止した。

(取材・文 河合拓)

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