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J1初参戦の鳥栖が初の3連勝で5位浮上、ACL圏内まで勝ち点2差

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[11.17 J1第32節 札幌2-3鳥栖 札幌ド]

 7位サガン鳥栖がアウェーですでにJ2降格の決まっているコンサドーレ札幌に3-2で逆転勝ちし、J1で初の3連勝を飾った。順位も清水、横浜FMを抜いて5位に浮上。ACL出場圏となる3位浦和との勝ち点差も「2」をキープしている。

 試合は前半ロスタイムに札幌のPKで動く。MF古田寛幸がPA内で倒されて獲得したPKをFW内村圭宏が決め、先制。前半を札幌の1点リードで折り返すと、後半は激しい点の取り合いとなった。

 まずは後半9分、鳥栖は左サイドからのDF磯崎敬太のアーリークロスをFW豊田陽平がヘディングで叩き込み、1-1の同点。札幌も直後の11分、古田の右CKにDF奈良竜樹が頭で合わせ、2-1と再び勝ち越した。AFC U-19選手権で準々決勝敗退に終わり、悔しい思いを味わってUAEから帰国した奈良。U-19日本代表での悔しさをぶつけるプロ初ゴールとなったが、ここから耐え切れなかった。

 鳥栖は後半22分、MF藤田直之のFKをDFキム・クナンが頭で落とし、FW池田圭が右足ボレーでゴールネットに突き刺す同点弾。さらに同26分、MF高橋義希からの浮き球のパスをPA内で胸トラップしたMF野田隆乃介が振り向きざまにボールを浮かしてDFをかわす。鮮やかなリフティングから右足で叩き込み、3-2と逆転に成功した。

 結局、これが決勝点に。野田は「(高橋)義希さんからいいボールが来たので、胸トラップして、あとは体が勝手に動いた感じでした」と振り返り、「3連勝の前に3連敗という苦しい時期があった。それが糧になって勝利につながっていると思う」と胸を張った。

 今季J1初参戦の鳥栖。前節・磐田戦(3-2)でJ1残留を確定させたが、この日の勝利で5位にまで順位を上げた。ACL出場圏内となる3位浦和とも勝ち点2差。次節24日はその浦和との直接対決となるが、野田は「そこ(ACL出場権)は意識せずに、次の浦和戦はホーム最終戦なので、そこでしっかり勝てるようにがんばりたい」と、目の前の試合に集中していた。

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