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鳥栖がJ1では初の5得点、川崎Fとの壮絶打ち合い制す

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[3.16 J1第3節 鳥栖5-4川崎F ベアスタ]

 サガン鳥栖が打ち合いを制した。ホームに川崎フロンターレを迎えた鳥栖はエースのFW豊田陽平が今季初の2ゴールを奪うなど、5得点を挙げる。川崎Fも4得点を奪うが、引き分けが2つ続いていた鳥栖が、今季初勝利を手にした。

 ともに初勝利を目指す両チーム。鳥栖は前節湘南戦(1-1)からFWロニに代えてFW池田圭を起用。対する川崎Fは前節大分戦(1-1)の後半機能した4バックに変更。DF伊藤宏樹を今季初めてスタメンで起用した。

 立ち上がりは川崎Fが、前節の大分戦で移籍後初ゴールを決めたFW大久保嘉人を中心に、積極的に鳥栖ゴールに迫った。だが前半7分の大久保の放ったミドルはわずかに右に。同26分にはMF中村憲剛のスルーパスから大久保がシュートを放つが、MF高橋義希にシュートブロックされ、ゴールを割ることは出来なかった。

 すると守勢に回っていた鳥栖がワンチャンスをものにする。前半28分、高橋が高い位置でボールをカット。縦パスを入れると、FW池田圭に渡る。池田は絶妙トラップで受けると、そのまま落ち着いて右足を振り抜いた。チームファーストシュートがゴールネットを揺らし、鳥栖が今季初めて先制に成功した。

 後半は一気に試合が動いた。まずは後半5分、ハーフウェーラインでボールを受けたMF金民友が強引にドリブル突破。そのままゴール前まで持ち上がり左足を振り抜く。DF中澤聡太の足に当たるが勢いは落ちず、右サイドネットに吸い込まれた。

 なおも攻める鳥栖は、1分後の後半6分、MF水沼宏太が推定35mの位置から豪快にミドルシュートを突き刺し、追加点。さらに同9分には自陣でボールを奪った高橋がドリブルで敵陣に侵入し、前線のFW豊田陽平目がけてロングスルーパス。これが通ると、豊田は落ち着いてGKの脇を抜き、あっという間に4点のリードを奪った。

 まさかの展開に川崎Fも後半13分にDF實藤友紀に代えてFW矢島卓郎、MF稲本潤一に代えてMF山本真希を投入し、局面の打開を図る。すると同19分、まずは大久保が右足を一閃。豪快にミドルシュートを決めて1点を返す。さらに同25分には、FWレナトの左クロスにFW小林悠が頭で飛び込み、2点差とした。

 鳥栖もすぐに反撃。後半28分、この日、攻守に大活躍の高橋がまたもゴール前に侵入。左サイドからクロスを上げると、豊田が飛び込み、この日2点目を突き刺した。

 だが川崎Fも止まらない。後半37分にレナトのシュートが決まると、同42分にもレナトの右クロスに途中出場のFWパトリックが飛び込み、1点差に迫った。

 しかし、試合はこのまま終了。J1では初の5得点を挙げた鳥栖が、今季初勝利を手にした。

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