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1年でのJ1復帰を誓った磐田 高比良社長「主力選手は残ってくれる」

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[11.10 J1第31節 鳥栖1-0磐田 ベアスタ]

 3度のJ1優勝をはじめ、数々のタイトルを勝ち取ってきたジュビロ磐田。10日のサガン鳥栖戦に0-1で敗れ、史上初のJ2降格が決まったが、高比良慶朗代表取締役社長は、1年でのJ1復帰を誓った。

 昨シーズン、J2に降格したガンバ大阪ヴィッセル神戸は1年でのJ1復帰を決めた。G大阪はMF遠藤保仁、DF今野泰幸という日本代表選手を筆頭に、多くの主力選手がチームに残ってJ2の舞台で戦った。一方の神戸は、FW大久保嘉人が川崎Fへ移籍したが、昨季の戦力をベースにFWポポやMFエステバンらを補強し、J1への切符をつかんだ。

 磐田が1年でのJ1復帰を目指すうえで、どのような顔ぶれで戦えるかは大きな問題だ。しかも、来シーズンは4年に1度のW杯イヤー。代表の当落線上にいる選手たちが、アルベルト・ザッケローニ監督の目に触れやすいJ1の舞台でプレーしたいと思っても、不思議ではない状況だ。実際、この日のミックスゾーンで選手たちは、来シーズンの動向については明言せずに、残り3試合に集中することを強調していた。

 選手たちが後にしたミックスゾーンで、磐田の高比良社長は主力が残る見込みであると明かした。「今のところ」と前置きしたうえで、高比良社長は「主力選手と言われるメンバーについては、かなりチームに残ってくれると思っていますし、そういう報告も受けています。全員が、というわけにはいかないと思いますが、残ってくれると思っていますし、信じています」と、続けた。

 1年でのJ1復帰を実現するために、何よりもチームの構成が重要になると同氏は考えているようだ。「まず今のメンバー、プラス、新しい選手を補強することを考えているのは事実です。どれだけのメンバーがJ2を戦うチームに集まってくれるかは未知数ですが、できる限り今のチームにプラスになるような戦力を整えていくようにと考えています」。

 まだシーズンは終わっていないが、J1復帰に向けた戦いは始まっている。クラブとして、どれだけ現有戦力を慰留でき、そこに上積みできるか。名門復活へ、大事な第一歩になる。

(取材・文 河合拓)
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