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果敢な攻撃参加でゴールを叩き込んだ湘南DF遠藤「きつくても楽しい」

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[4.13 J2第7節 千葉0-6湘南 フクアリ]

 なぜそこにいたのか? 前半32分までに3点をリードした湘南ベルマーレだが攻撃の手を緩めることなく、千葉ゴールを脅かし続けた。すると同34分にはDF遠藤航がチーム4点目を奪う。遠藤は3CBの一角を担っているが、セットプレーではなく流れの中から鮮やかにゴールネットを揺らした。

「相手が結構下がっていたので、行けるかなと思った。ボールを受けてからディフェンダーもついてきましたが、球際で勝ててマイボールにできたし、こぼれ球にうまく反応できました」と語ったように、右サイドを豪快に駆け上がってボールを引き出すと、相手DFとの競り合いをものともせずにPA内に侵入。グラウンダーのクロスはDFに当たったものの、そのこぼれ球を自ら蹴り込んだ。

 DFながらも課題の一つに攻撃参加を挙げている。「攻撃参加が課題だし、攻撃の起点になれるように意識もしています。得点シーンのようなプレーを増やして行きたい」とゴールへの意欲も示した。

 この試合、3CBが得点に絡んだ場面はもう一つある。前半11分の先制点のシーンでは、遠藤と逆サイドのDF三竿雄斗が積極的な攻め上がりで左サイドをえぐり、FWウェリントンの得点をお膳立てした。最終ラインから攻め上がることでスタミナを消耗することになるが、それ以上のものが得られると遠藤は語る。

「僕らディフェンダーの選手も前への意識は強いです。チョウ(・キジェ監督)さんが監督になってからずっと言われ続けていることだし。何回も攻撃に参加したら前半でもきついと感じることもありますが、それも楽しさというか、サッカーの面白いところだと思う。僕らが攻撃に参加すれば状況が変わることもあるし。だからきつい中でも楽しみながらできているのがチームにプラスになっていると思います」

 これでチームは開幕7連勝を飾り、クラブ記録を更新。絶好のスタートを切ったが、遠藤は浮足立たない。「新しい記録にチャレンジするというよりも目の前の勝ち点3に向かっていく気持ちの方が強いです。もちろん結果が出せたのは僕らにとって成長できるきっかけになると思いますが、今後も目の前の試合に集中していきたい。その結果、連勝が伸びていけばいいと思う」と一戦必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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