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4発快勝の町田、無敗キープで首位快走

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[5.4 J3第10節 町田4-1秋田 町田]

 J3は4日、第10節を各地で行い、町田市立陸上競技場では無敗で首位を快走するFC町田ゼルビアが9位のブラウブリッツ秋田をホームに迎えた。前半4分にFW戸高弘貴のゴールで先制した町田が同10分、同36分にも加点して3-0で前半を折り返す。後半8分に秋田に1点を返されるも同33分に4点目を奪った町田が、4-1の勝利を収めた。連勝を4に伸ばした町田は無敗をキープして、がっちりと首位を固めている。

 試合はいきなり動いた。開始直後から主導権を握った町田が、前半4分に先制点を奪う。最終ラインでボールを回す秋田守備陣にFW鈴木孝司が激しくプレッシャーを掛けると相手のパスミスを誘い、FW戸高弘貴がゴール前でボールを強奪。飛び出してきたGK浅井俊光を落ち着いてかわして右足で流し込んだ。さらに同10分にはMF鈴木崇文のパスから抜け出したMF大竹隆人が右足で決めて、リードを2点差に広げる。

 立ち上がりに2失点を喫して劣勢に立たされた秋田だが、焦らずに細かいパスワークで攻撃を組み立てる。ロングボールを使う場面はほとんどなく、丁寧に足下でつないで町田守備を攻略しようとした。しかし、コンパクトに保たれた町田守備陣の素早いプレッシャーに苦しんでプレー精度を欠き、思うように攻撃を組み立てられない。

 しかし、徐々にリズム良くボールをつなぎ始めた秋田が、敵陣深くまでボールを運ぶ場面を増やしていく。前半29分には相手PA付近でボールを奪い、ポストに阻まれて得点にこそならなかったがMF前山恭平が強烈なシュートでゴールを脅かした。

 2点を奪った町田はその後なかなか決定機を作れなかったが、前半36分に戸高のスルーパスから抜け出した鈴木崇がネットを揺らしてチーム3点目を記録。守備陣も踏ん張りを見せて秋田に得点を許さず、3-0とリードして前半終了のホイッスルが吹かれた。

 後半開始直後は町田に押し込まれる時間帯が続いた秋田だったが、後半8分に1点を取り返す。相手PA付近でボールを受けた前山が右足を振り抜くと、鮮やかな軌道を描いたボールはゴールマウスに吸い込まれた。ここで流れを引き寄せたい秋田はMF峯勇斗を投入して、攻勢をかけようと試みる。しかし、丁寧にパスをつないでボールを保持する時間は長くなったが、なかなかシュートまでは持ち込めない。

 秋田のパスワークに後手に回る場面が増えた町田はFW木島徹也を投入して、攻撃に変化を加えようとする。鈴木孝、戸高、木島の連係でPA内への侵入回数を増やすと、後半32分に戸高がPA内で相手のファウルを誘いPKを獲得。これをここまで8得点を奪い得点王レースをリードする鈴木孝が落ち着いて決めて、再びリードを3点差に広げた。

 その後もゴールを脅かしながらも追加点を奪えなかった町田だが、秋田にも得点を許すことなく4-1のまま試合終了を迎えた。4連勝を飾った町田は、がっちりと首位をキープしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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