beacon

札幌GKがまさかのトンネル…首位・大宮が0-2から大逆転勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[7.8 J2第22節 札幌2-3大宮 札幌ド]

 前半戦を首位で折り返した大宮アルディージャはアウェーでコンサドーレ札幌に3-2で競り勝ち、2点差をひっくり返す逆転勝利を飾った。後半戦初戦で白星を挙げた大宮は2連勝。3試合連続ドロー中だった札幌は5月9日の熊本戦(2-3)以来、9試合ぶりの黒星を喫した。

 札幌は前半14分、中央でくさびのパスを受けたMF宮澤裕樹がタメをつくってスルーパス。ゴール前に抜け出したFW古田寛幸が右足で流し込み、今季初ゴールとなる先制点を奪った。同23分にはMF堀米悠斗の左クロスからMF前寛之がヘディングシュート。2-0とリードを広げた。

 ところが前半41分、MF深井一希が右膝を痛めて負傷交代するアクシデント。一方の大宮は前半42分、左サイドを縦に突破したMF清水慎太郎の左クロスにFW家長昭博が頭で合わせ、1点を返す。札幌は前半終了間際に古田がクロスバー直撃のシュートを放つが、惜しくも決め切れなかった。

 すると後半15分、札幌の一つのミスで流れが変わった。大宮はMF横谷繁がドリブルでPA内に切れ込み、右サイド角度のない位置から右足でグラウンダーのシュート。GKク・ソンユンは正面でキャッチしようとしたが、まさかの“トンネル”でボールは股間を抜け、ゴールネットに吸い込まれた。

 2-2の同点に追いつき、一気に勢い付いた大宮は後半30分、途中出場のMF泉澤仁が左サイドからマイナスに折り返し、家長がワンタッチでスルーパス。これをDF和田拓也が右足で流し込み、鮮やかにゴールネットを揺らした。

「アキくん(家長)から“右足で打ってくれ”というボールが出てきて、あとは無意識で打った」という和田はプロ7年目で待望の初ゴール。ヒーローインタビューでは「自分が決めたのもそうだけど、チームが0-2をひっくり返して勝てたことがうれしい」と笑顔を浮かべていた。

 札幌は後半35分からMF小野伸二を投入するが、後半アディショナルタイム、こぼれ球を狙った小野の右足ボレーもクロスバーの上へ。そのまま2-3で敗れ、ホームで5試合勝ちなし(3分2敗)となると、試合後はサポーターからブーイングも飛んでいた。

▼関連リンク
[J2]第22節 スコア速報

TOP