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浦和は痛恨2失点で2敗目…宇賀神「自分のミスが試合を壊した」駒井「自分の対応が甘かった」

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[6.11 J1第1ステージ第15節 浦和0-2鹿島 埼玉]

 2つのミスが敗戦に直結した。浦和レッズは3試合連続の無得点に終わり、11試合ぶり今季2敗目。消化試合が2試合少ないものの、首位の川崎Fとは勝ち点7差、2位鹿島とも勝ち点6差に開いた。

「ラストパス、シュートの精度がすべて。現にJリーグでは3試合連続で点が取れていない」。FW李忠成は攻撃陣の一角として反省を口にする。その一方で「一つのプレーですべてが変わる」と、後半7分に喫した1失点目を悔やんだ。

 相手陣内の左サイドでボールを持っていたMF宇賀神友弥が中央に横パスを入れると、これが痛恨のミスパスとなり、MFカイオにカットされた。そのままドリブルで持ち上がったカイオは右サイドに展開。MF柴崎岳のグラウンダーのクロスをFW金崎夢生が右足で押し込んだ。

 カウンター一閃の先制点。宇賀神は「アマチュア選手のようなミスから失点を招いてしまった。自分のあのミスが試合を壊した」とうなだれる。1点ビハインドを負った浦和は猛反撃に出るが、同点ゴールが遠い。後半32分には途中出場のMF駒井善成がループシュートを狙ったが、惜しくもクロスバーを叩いた。

「(興梠)慎三さんがうまくキーパーをつり出して、いいボールを落としてくれた。自分の中ではいい感触で蹴れた。入ったかと思ったけど……」。そう悔やんだ駒井は後半40分、自陣PA内の対応でMF鈴木優磨を倒し、PKを献上。試合を決定づける2点目を許してしまった。

 MF小笠原満男のクロスボールに対し、ジャンプしてクリアしようとした駒井だが、ボールは頭上を越え、背後の鈴木が胸トラップ。体を入れ替えられそうになり、思わず押し倒してしまった。「一回競って、着地のあとに対応しようと思った。相手が一つうまかったというか、僕の対応が甘かった」。5万1674人の観衆が詰めかけた優勝争い直接対決。大一番で飛び出した痛恨の2つのミスが浦和に重くのしかかりそうだ。

(取材・文 西山紘平)

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