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岡山が“忘れ物”を取り戻す! 山形との異例の再開試合…開始直後の先制弾&終盤の追加点で2-0勝利

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再開試合は岡山に軍配

[8.31 J2第8節[再開試合] 山形 0-2 岡山 NDスタ]

 ファジアーノ岡山は31日、再開試合となったJ2第8節・モンテディオ山形戦で2-0の勝利を収めた。再開直後にDFヨルディ・バイスが先制ゴールを決めると、後半アディショナルタイム2分にはFWハン・イグォンが追加点をマーク。リーグ戦2連勝を飾り、4位から3位に順位を上げた。

 この一戦は4月3日に行われ、当初はアウェーの岡山が1-0で勝利。山形GK後藤雅明が自陣ゴールへ向かう味方のバックパスをかき出して退場処分を受け、岡山が数的優位に立つと、終了間際にMF木村太哉が決勝ゴールを決めた。

 だが、後藤の行為は競技規則上、懲戒の罰則の対象にはならないことから、Jリーグは「競技規則の適用ミスによって、山形は約80分間にわたって一人少ない状態で試合を行うことになり、試合の結果に重大な影響を及ぼし得た」とし、再開試合とすることを決定。後藤を退場処分として扱わず、得点記録を取り消して0-0とした上で、当該シーンが起きた開始11分からの間接FKでリスタートされることになった。

 新型コロナウイルスの影響で前節が延期となった山形は、4月3日のゲームから後藤を含む7人の選手を入れ替えて臨んだ。厳しい台所事情の中、トップチームデビューとなる22歳GK大友竜輔やJリーグデビューの19歳DF坂本稀吏也らを起用。一方、前節から中2日の岡山も当時から7人を変更した。

 両チームの円陣後、ボールがセンターマークではなく山形のゴール正面にセットされ、ペナルティエリア内に敵味方の選手たちが密集する異例の光景。フィールド選手とGKの全11人をゴールライン上に並べる山形に対して、岡山は複数選手のキックフェイントで相手の飛び出しを誘って主審にアピールし、2度蹴り直しとなる。

 そして3度目のリスタートでDF河野諒祐が後方へパスを出し、MF河井陽介が足裏でボールを止めると、ヨルディ・バイスが右足で思い切りよくシュート。これが豪快にネットを揺らし、岡山が先制に成功した。

 電光石火の先制弾となったが、記録上は前半12分のゴール。出鼻をくじかれた山形は持ち前のパスワークから再三チャンスを作るも、岡山の堅い守備をなかなか攻略できず。すると後半アディショナルタイム2分、山形のパスミスを見逃さなかったハン・イグォンが貴重な追加点を奪取。そのまま2-0で逃げ切った岡山がベガルタ仙台を抜いて4位に浮上し、山形は9位のままとなった。

 両チームは9月10日のJ2第35節で舞台を岡山のホームに変え、再び対戦する。


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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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