横浜F・マリノスのDF岩田智輝はJリーグ最優秀選手を初受賞した。「一年通してコンスタントに出られたところがすごくよかった。原動力は家族がいてくれたからこそ、頑張れたと思っています」。ディフェンダーとしては中澤佑二、田中マルクス闘莉王に続く史上3人目の受賞となった。

　横浜FMは3年ぶり5度目の優勝を果たした。高い攻撃力もありながら、守備面ではリーグ最少失点タイ。その最終ラインに立ちはだかったのが岩田だった。チームのフィールドプレーヤーでは合計出場時間2715分と最多。その能力が認められ、JリーグMVPに輝いた。

　中澤や闘莉王と並んでの受賞には「光栄ですし、信じられない」と語る。しかし、すでにMVPの自覚は芽生えている。「この賞をいただけたと同時に、来年から賞を受け取った選手という目で見られる。責任感を持って、成長していきたい」。風格を漂わせながら、来季に目を向けた。

(取材・文　石川祐介)

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