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36歳FW興梠慎三が駆け引き巧みに復帰後初ゴール! 先発定着から4連勝、指揮官も称賛「浦和の将軍」

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浦和レッズFW興梠慎三

[3.31 J1第6節 柏 0-3 浦和 三協F柏]

 復帰後初ゴールは“らしい”一撃だった。浦和レッズFW興梠慎三は0-0で迎えた前半44分、左サイドをえぐったMF関根貴大からのパスを受けると、冷静なトラップから左足で持ち出し、キックフェイントから左足一閃。最後の最後まで相手を惑わす熟練の駆け引きで先制のネットを揺らした。

 昨季、札幌に期限付き移籍していた興梠にとってはこれが復帰後初ゴール。「ドキドキはしないし、焦ることもない。でもチームのことを考えたらFWが点を取ったらチームが勢いづくので取らないといけないとという気持ちはある」。そう冷静に振り返った36歳だが、「ホッとしないと言ったら嘘になる。多少はホッとした」と控えめに微笑んだ。

 これでJ1リーグ通算164点目。歴代2位の数字を着実に積み上げつつある。それでも「そこはモチベーションにしていない。4連勝というモチベーションだけでやっていた」と興梠。開幕2連勝から4連勝に結びつけたチームを「連勝が止まらないように高いモチベーションでみんなできているので、次も勝って5連勝、6連勝できれば」と誇った。

 開幕から2試合はベンチスタートだったが、ここ4試合は先発に定着。その試合で4連勝中と貢献度は結果が物語っている。

 そんなエースの働きにはマチェイ・スコルジャ監督も「浦和の将軍と言ってもいい」と称賛。当の本人は報道陣にその言葉を向けられ「どういうことでしょう」と困惑気味だったが、「今まで出会った監督の中でも良い監督だと思う。選手を平等にしてくれるし、ああいう人には結果で恩返ししたい。チームが4連勝できているのもみんな監督への想いがあるからだと思う」と感謝を述べつつ、「内容は悪くても勝ちたい気持ちがあれば1-0でも勝てる。いいチームに仕上がってきていると思う」と新体制への手応えを語った。

(取材・文 竹内達也)
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