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FC東京FW仲川輝人が初古巣戦で同点アシスト! 横浜FMサポのブーイングに「愛情もあるのかなと」

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FW仲川輝人

[6.3 J1第16節 FC東京 2-3 横浜FM 味スタ]

 古巣サポーターからの“愛ある”大ブーイングを受けながら、新たなホームである味の素スタジアムの右サイドを躍動した。試合後、FC東京FW仲川輝人は「非常に楽しかった。結果は負けてしまったけど、退場者が出るまではいい試合だった。僕たちもチャンスを作れたし、エキサイティングな試合ができた」と振り返った。

 仲川は今季、プロ入りから7シーズンにわたって在籍した横浜F・マリノスからFC東京に完全移籍。この日が初めての古巣対決となった。

 大勢集まった横浜FMサポーターからは試合前の選手紹介でも、試合中のオンボール時にも、大声量のブーイングが向けられた。それでも仲川はどこか誇らしそうにプレーし続け、前半から右サイドで何度もチャンスを演出していた。

「別に悪いことではないし、そうやってくれているのは愛情もあるのかなと思いながらプレーしていた」(仲川)

 永戸勝也、畠中槙之輔、喜田拓也、馴染みの選手たちとのマッチアップを繰り広げ、前半はしばらく最後の局面まで持ち込めない形が続いた。それでも0-1で迎えた前半34分、横浜FM時代に何度も見せていたサイド突破から鋭いクロスを送り込むと、FWディエゴ・オリヴェイラの同点弾をアシスト。古巣サポーターも陣取るピッチサイドで控えめに喜びを示した。

「得点の場面もそうだし、あそこのスペースが空くのはわかっていたので、チャンスにつながったし、点にもつながった」。古巣の狙いどころはもちろん熟知していた。さらにチームは前半44分、今度は左サイドを攻略し、2-1と逆転。試合を支配しながらハーフタイムを迎えた。

 それでも後半はやや押し込まれ、数的不利もあって逆転を許す形となった。「全ては退場が全部を変えてしまった。判定にどうこうはないけど、納得はできない」。MF松木玖生の退場処分に複雑な思いものぞかせた仲川だったが、「前半のうちにもう1点、2点、トドメというか追加点が取れていれば違った結果になったと思う」と前半の決定機逸を悔やんだ。

 試合後には横浜FMサポーターのもとに挨拶に向かった。「いろんな思いが詰まった古巣との初戦だったので、勝ちたかったけど、素直に強かったなと。相手になって初めて感じる気持ちだった」(仲川)

 そんな感慨をのぞかせながら「もっと気持ちを込めて点を取りに行ったり、そういった部分をやっていかないといけない。ディエゴが2点取った形はいい形だったし、流れの中での形はここ数試合なかったのでいい材料になる。もっと活かしながらやっていければ」とさらなる奮起を誓っていた。

(取材・文 竹内達也)
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