beacon

プレミア主審が裁いた名門対決…大観衆の浦和vs鹿島は激闘ドロー!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

0-0のドロー

[6.4 J1第16節 浦和 0-0 鹿島 埼玉]

 J1リーグは4日、第16節を行い、浦和レッズ鹿島アントラーズが対戦した。埼玉スタジアム2002には45575人の大観衆が詰めかけ、両者とも譲らない熱戦が繰り広げられたが、最後までスコアは動かず0-0の引き分けに終わった。

 ホームの浦和は5月31日のJ1第11節延期分の広島戦(○2-1)から中3日での連戦。MF大久保智明、FWブライアン・リンセン、FW興梠慎三が新たに先発に入った。対する鹿島は前節の鳥栖戦(△2-2)から先発1人変更。MF仲間隼斗に代わって負傷から復帰のMF佐野海舟が9試合ぶりの先発復帰を果たした。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから鹿島が主導権を握り、うまく浦和守備陣のギャップを突きながら前進する。そして前半10分に最初のビッグチャンス。縦パスと落としの連続から右サイドを攻め込むと、最後は中盤から攻撃参加した佐野が右足で狙うも、惜しくも左に外れた。苦しい浦和はその後、トップ下のMF関根貴大を左サイド、リンセンを2トップに配置転換した。

 すると前半15分、このポジション変更が実る形で最初の決定機。ボランチで先発起用されたMF安居海渡が持ち上がって左に展開すると、関根のハイクロスにリンセンが反応したが、シュートはうまくミートせずに枠を外れた。

 拮抗した展開が続く中、鹿島は前半22分、MFディエゴ・ピトゥカの風に乗ったロングシュートでGK西川周作を強襲。これで立て続けにCKを獲得すると、同24分にはこぼれ球を拾ったピトゥカのミドルシュートが相手に当たってこぼれ、フリーのFW鈴木優磨がシュートを狙うも、西川のスーパーセーブに阻まれた。

 前半42分、浦和は中盤でのこぼれ球をリンセンが拾い、果敢なカットインから左足でミドルシュートを狙うも、うまく足に当たらずゴール右外へ。同アディショナルタイム2分には細かい崩しからDF明本考浩のクロスが相手に当たってゴールに向かったが、左ポストに弾かれ、得点には至らなかった。

 浦和は後半開始時、リンセンに代わってMF岩尾憲を投入。安居が1列前のトップ下に上がった。浦和は同11分、岩尾が高い位置でFW垣田裕暉からボールを奪うと、速攻からMF伊藤敦樹がミドルシュートを狙うも枠外。同12分には酒井と鈴木が豪快なマッチアップを繰り広げると、酒井のファウルが取られ、抗議したDFマリウス・ホイブラーテンにイエローカードが出された。

 やや劣勢が続く鹿島は後半14分、垣田とMF名古新太郎に代わってMF土居聖真と仲間を投入。対する浦和も同21分、興梠と関根に代わってFWホセ・カンテとFWダヴィド・モーベルグを入れた。それでも戦況は変わらず、鹿島は同28分、DF広瀬陸斗とMF樋口雄太に代わってDF常本佳吾とMFアルトゥール・カイキを起用した。

 鹿島は後半30分、左サイドを攻め上がったDF安西幸輝の左足クロスにカイキが頭で合わせるも、これは枠外左へ。浦和は同34分、大久保と安居に代わってDF荻原拓也とMF早川隼平が入り、荻原は左サイドバック、明本が左サイドハーフ、モーベルグが右サイドハーフ、17歳でJ1リーグ3試合目の早川がトップ下に入った。

 鹿島は後半42分、中盤で存在感を放っていた佐野に代わってMF藤井智也を投入。藤井は直後に左サイドを駆け上がり、さっそくCK獲得につながるクロスを上げた。浦和は同アディショナルタイム2分、荻原のクロスにカンテが頭で合わせたが、GK早川友基がスーパーセーブ。そのままタイムアップを迎え、大観衆の激闘はスコアレスドローに終わった。

 なお、この一戦は日本サッカー協会の審判交流プログラムで来日し、プレミアリーグでも豊富なビッグマッチ経験を持つイングランドのアンドリュー・マドレイ主審(39)が担当。安定したレフェリングと毅然としたコミュニケーションで激闘を演出した。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2023シーズンJリーグ特集ページ

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP