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欧州遠征帰りのMF伊藤敦樹を後半投入も…浦和、決定機決め切れず京都とドロー

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[9.15 J1第27節 浦和 0-0 京都 埼玉]

 J1リーグは15日、第27節を行い、浦和レッズ京都サンガF.C.の一戦は0-0の引き分けに終わった。前半から数多くの決定機を作り、ハーフタイムには代表帰りのMF伊藤敦樹を投入した浦和だったが、京都GKク・ソンユンのビッグセーブに阻まれるなど決め手を欠き、ノーゴールに終わった。

 国際Aマッチウィーク明け最初のJ1リーグ戦。浦和が20日に敵地でのAFCチャンピオンズリーグ初戦を控えるため、金曜日開催となった。浦和は17歳のMF早川隼平が今季2度目の先発入りを果たし、A代表の欧州遠征から帰国直後のMF伊藤敦樹はベンチスタート。対する京都はU-22日本代表のアジア大会メンバーに選出されているMF谷内田哲平が4試合ぶりに先発復帰を果たした。

 立ち上がりは京都が一方的に押し込んだが、浦和の守備ブロックを崩し切るには至らず、。対する浦和も徐々に押し返し、前半10分にFWホセ・カンテのサイドチェンジから左に送ると、DF荻原拓也が鋭いクロスを配給。だが、これはDFイヨハ理ヘンリーにクリアされた。

 浦和は前半24分、MF岩尾憲の浮き球パスにMF関根貴大が抜け出し、エリア外まで飛び出したGKク・ソンユンとの交錯で一度は倒れそうになったが、すぐに持ち直して無人のゴールにシュート。だが、これは左に外れてしまう。またシュートの直後、関根はイヨハのタックルを受けて痛めたが、無事にプレーに復帰した。

 なおも主導権を握る浦和は前半アディショナルタイム2分、相手のサイド攻撃を阻んで前線にボールを送り込むと、うまくタメをつくったホセ・カンテが最終ラインの背後に浮き球のスルーパスを供給。これに関根が抜け出すが、GKをかわしたところで止まってしまう。さらに直後、MF早川隼平が高い位置で奪い、数的優位からカットインシュートを放ったが、GKク・ソンユンの正面を突いた。

 0-0のまま迎えた後半開始時、浦和はDF酒井宏樹と早川に代わってDF明本考浩と伊藤を投入した。伊藤は今月上旬からA代表の欧州遠征に参加しており、12日のキリンチャレンジ杯トルコ戦に先発し、強烈な左足ミドルシュートで先制ゴールを記録。14日朝に帰国したばかりだが、合流後すぐのJリーグ復帰となった。

 京都は後半9分、谷内田に代わってDF麻田将吾を投入。システムを4-3-3から3-4-2-1に変更し、麻田は3枚のCBの中央に入った。

 浦和は後半16分、伊藤が縦パスを受けて長い距離を持ち運ぶと、左サイドに展開。MF安居海渡のクロスボールをホセ・カンテが胸で収め、右足アウトでシュートを狙う。だが、これはGKク・ソンユンがうまく我慢してスーパーセーブ。跳ね返りに反応したホセ・カンテのボレーシュートも空振りに終わり、決定機を活かすことはできなかった。

 さらに浦和は後半20分、伊藤の縦パスを起点にホセ・カンテが強引にゴール前に持ち込み、巧みな入れ替わりから左足一閃。しかし、これもク・ソンユンのスーパーセーブに阻まれる。同30分には岩尾のロングフィードから途中出場FWブライアン・リンセンが抜け出すも、1対1はまたもク・ソンユンが阻止。リンセンは福田に後ろからユニフォームを引っ張られていたと抗議したが、清水勇人主審には届かなかった。

 なおも攻める浦和は後半31分、右サイドを攻め上がった伊藤の折り返しにリンセンが反応したが、ダイレクトシュートは大きく枠外。同34分にもホセ・カンテのスルーパスにリンセンが抜け出すも、左足シュートは右に外れた。

 攻める一方の浦和は後半37分、MF小泉佳穂に代わってFW興梠慎三を投入。同38分には分厚い攻撃から明本の浮き球パスがペナルティエリア左に入ったが、リンセンのシュート性のクロスは枠を外れた。同39分には京都のカウンターを受け、数的不利に陥るも、DFアレクサンダー・ショルツが神がかり的なブロック。失点の危機を救った。

 浦和は後半43分、明本の浮き球パスに興梠が抜け出すも、巧みに合わせたダイレクトシュートは惜しくも枠の上。そのままタイムアップを迎え、浦和は勝ち点1にとどまった。

(取材・文 竹内達也)
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竹内達也
Text by 竹内達也

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