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横浜FM封じた4-4-2可変守備…福岡新加入FW岩崎悠人が“超異例”14km走破でキーマン完遂「自信になった」

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FW岩崎悠人(写真左)

[3.1 J1第2節 横浜FM 0-1 福岡 日産ス]

 アビスパ福岡はこの日、2段構えの守備ブロックで横浜F・マリノスの攻撃を封じた。4-4-2と5-4-1の守備ブロックを使い分ける中で、キーマンを担ったのはFW岩崎悠人。2トップの一角と左シャドーを持ち前の運動量で行き来し、相手の攻撃力を最小限にとどめていた。

 試合後、自身のタスクについて「喜田(拓也)さん、(渡辺)皓太のところを使わせないようにという役割だった」と振り返った岩崎。自陣で5-4-1で構えつつも、ミドルゾーンではできる限り4-4-2への押し上げが求められる中、「たぶん僕しか(スイッチを)入れられないと思う」と先陣を切ってプレッシングを続けた。

 横浜FM対策と言える可変システムだが、準備期間の中では「2トップで中を締めてプレッシャーをかけようということで、紅白戦でちょっと触れたくらい」と十分な準備期間はなかったという。

 それでも「不安だったけど後ろの選手がサポートしてくれたので助かった」と岩崎。1試合の走行距離は過去7年間でFW西村拓真とMF和田拓也(いずれも横浜FM時代)しか到達していない超異例の14km超(14.007km)を記録し、「だいぶ走ったけどそれが結果につながって良かった。自分の良さを出して貢献できたと思うので自信になった」と笑みを見せた。

 岩崎は今季、サガン鳥栖から福岡に加入し、これが初白星。加入2試合目にしてクラブ史上初めて横浜FMを敵地で倒すという歴史的快挙に貢献した。

「(横浜FM)鳥栖にいる時もいい勝負をしても勝てない試合が多かった。勝ちにこだわるチームで試合に出て勝つことは価値があること」。そう胸を張った岩崎だが、「あとは自分がしっかり結果を残したい」と結果へのこだわりも忘れない。「自分の形も徐々に練習してできているのでそれで取れれば」と初ゴールに意欲を見せた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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