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東京Vは木村勇大ボレーで先制も5615日ぶりJ1白星ならず…攻めあぐねた浦和、終盤のショルツPK弾でドロー

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PKを決めたDFアレクサンダー・ショルツ

[3.3 J1第2節 浦和 1-1 東京V 埼玉]

 J1リーグは3日に第2節を行った。浦和レッズ東京ヴェルディの対戦は、1-1のドロー。東京Vは前半42分にFW木村勇大が先制ゴールを奪う。浦和は攻めあぐねるが、後半44分に奪取したPKをDFアレクサンダー・ショルツが沈めて同点。5万863人が集まった埼玉スタジアム2002の一戦は痛み分けに終わった。

 敵地での開幕節で迎えたペア・マティアス・ヘグモ新監督の初陣は0-2で敗戦。今季初白星を狙うべく、スタメンは変更なし。4-1-2-3の布陣で、GKは西川周作、4バックは左からDF渡邊凌磨、DFマリウス・ホイブラーテン、ショルツ、DF酒井宏樹。アンカーはMFサミュエル・グスタフソン、左インサイドハーフはMF小泉佳穂、右インサイドハーフはMF伊藤敦樹。前線3人は左からFW松尾佑介、FWチアゴ・サンタナ、FW関根貴大が並んだ。

 東京Vは国立競技場での開幕節で横浜F・マリノスに1-2と逆転負け。先発を2人変え、DF深澤大輝山越康平を起用する。4-4-2の布陣でGKはマテウス、4バックは左から深澤、DF谷口栄斗、DF林尚輝、山越。2ボランチはMF見木友哉とMF森田晃樹。左サイドハーフにMF齋藤功佑、右サイドハーフにMF山田楓喜で、2トップはFW染野唯月と木村が立った。[両スタメン&布陣]

 黒星スタートとなった両チームの試合は、序盤から慎重な入り。東京Vは前半10分、森田がカットインから右足シュートも、ゴール左外に逸れていく。浦和は同21分に松尾がPA左から左足ミドルを放つも、GKマテウスのセーブに遭った。

 東京Vはロングボールで敵陣に迫る。後半40分以降は連続でCKを蹴る。そして4度目で均衡を破る。見木が左CKを蹴り、ファーサイドの山田が拾う。再び右サイドから上がったボールを、ファーサイドの山越が落とし、混戦から木村が反転しながら右足ボレー。新加入のパリ五輪世代FWがJ1初ゴールを沈めた。

 昇格組の東京Vが先制ゴールを奪い、1-0で前半を折り返す。ハーフタイムは両チームともに交代カードを切らない。

 浦和は最前線までボールを運べず、パスミスも連発。後半16分には3枚替えを敢行する。関根、T・サンタナ、小泉を下げ、MF岩尾憲、FW興梠慎三、DF大畑歩夢を投入する。大畑が左SBに入り、興梠をトップに、渡邊を右ウイングに配置。岩尾が左インサイドハーフに入った。同28分には松尾に代えてMF中島翔哉が出場した。

 東京Vも後半29分に交代カードを切る。森田と山田を下げ、MF綱島悠斗とMF翁長聖が入った。綱島は森田がいたボランチの位置に、翁長も山田の右サイドハーフの場所でプレーをする。浦和は同38分にグスタフソンを下げ、FW高橋利樹を投入。東京Vは39分に齋藤と木村に代えて、FW河村慶人とFW山田剛綺が出場した。

 後半43分、浦和はPA左で大畑が山越に倒される。東京Vのファウルが認められ、浦和がPKを獲得。キッカーはショルツ。得意のPKを決め切り、浦和は待望の今シーズン初ゴールで同点に追いついた。

 試合はそのまま終了し、1-1のドローとなった。浦和は苦戦の末に勝ち点を1を奪取し、東京Vは5615日ぶりとなるJ1白星が遠ざかった。

(取材・文 石川祐介)

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Text by 石川祐介

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