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U-23日本代表指揮官も見守るなか…浦和DF大畑歩夢は途中出場で殊勲のPK奪取「出たら何か残そうと」

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DF大畑歩夢

[3.3 J1第2節 浦和 1-1 東京V 埼玉]

 途中出場で存在感をアピールした。浦和レッズは0-1で迎えた後半44分、PKをDFアレクサンダー・ショルツが決めて引き分けた。PKを奪取したのは後半16分からピッチに出たDF大畑歩夢。「出たら何か残そうとは試合を観ながら思っていた。勝ち点ゼロを1にできた」と振り返った。

 攻めあぐねていた浦和に勢いを与えた交代カードとなった。試合開始からチャンスを作れず、前半42分には先制点を奪われる。後半も勢いに乗れなかったが、後半16分にMF岩尾憲、FW興梠慎三、そして大畑がピッチに入った。直後、大畑は鋭い縦パスで興梠のチャンスを作る。

 浦和は後半28分にMF中島翔哉が投入されると、さらに攻勢を強める。同42分には中島が浮き球パスを敵陣PA内へ。大畑はゴール前で絶好機を作るが、シュートは惜しくもセーブされた。「ゴールを狙っていたのでやっと来た。でも迷いが出ました」と悔しさをにじませた。

 得点こそならなかったが、シュートには自信があるという。最近はこれまで以上にシュートの練習量を増やした。サガン鳥栖の育成組織出身の大畑は、2020シーズンにトップ昇格。22シーズンから浦和でプレーをする。今シーズンでプロ5年目となるが、公式戦でいまだゴールは無い。「去年惜しいシーンが何回かあったなかで決められなかった。今年こそは絶対に決めたい」と力を込める。

 大畑は今夏のパリオリンピックを目指すU-23日本代表では主力として選出されてきた。3月の親善試合、4月にカタールで開催されるパリ五輪アジア最終予選のU23アジアカップへの招集も期待される。同代表の指揮官である大岩剛監督も視察に来場。大畑は「さっき聞きました」と知らずにプレーも、アピールには成功。「いいところを見せられたんじゃないかな」と手応えを口にしていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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