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神戸が今季2勝目! 先制許すも宮代が加入後初弾で同点、PK大失敗の大迫がFK逆転弾! 1人退場のFC東京は開幕勝利なし

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同点ゴールを決めた神戸MF宮代大聖(右)

[3.9 J1第3節 FC東京 1-2 神戸 味スタ]

 J1リーグは9日に第3節を行った。FC東京ヴィッセル神戸の対戦は、神戸が2-1で勝利。後半5分に失点したが、同12分にMF宮代大聖が加入後初ゴールで同点に追いつき、29分にはエースFW大迫勇也がFKを直接決めて逆転した。

 開幕2試合ドローでいまだ未勝利のFC東京は、前節から先発を1人変更し、MF小泉慶が今季初スタメン。4-2-1-3の布陣で、GKは波多野豪、4バックは左からDFバングーナガンデ佳史扶、DFエンリケ・トレヴィザン、DF森重真人、DF長友佑都。2ボランチはMF松木玖生と小泉。トップ下に開幕2試合連続ゴールのMF荒木遼太郎が入り、前線3人は左からFW遠藤渓太、FWディエゴ・オリヴェイラ、FW仲川輝人が並んだ。

 昨季王者・神戸は開幕白星発進も、前節の柏レイソル戦で初黒星。怪我人も出たなかで、前節から先発を4人変更する。DF本多勇喜、宮代、FW武藤嘉紀、FW広瀬陸斗が起用された。4-1-2-3の布陣でGKは前川黛也、4バックは左から本多、DFマテウス・トゥーレル、DF山川哲史、DF酒井高徳。アンカーはMF扇原貴宏、インサイドハーフは左が宮代、右がMF山口蛍。前線3人は左から広瀬、大迫、武藤となった。[両スタメン&布陣]

 開始早々から神戸がFC東京のゴールを脅かす。すると前半5分、宮代が放ったシュートが敵陣PA内で森重のハンドを誘発。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入から主審のモニターチェックを経て、神戸にPKが与えられた。キッカーは大迫が務める。助走をつけて右足シュートを放とうとした瞬間、足を滑らせ、ボールは大きくゴール右外に外れていった。

 決定機を逃した神戸だが勢いは落ちない。一方、FC東京も反撃。前半16分にはバングーナガンデのパスを受けた遠藤が左サイドからカットインし、右足シュートを放つ。しかしボールはGK前川の正面に収まった。

 前半をスコアレスで折り返すと、両チームともにハーフタイムで交代は無し。FC東京は後半開始早々から攻勢を強めると、バングーナガンデが武藤からボールを奪ってカウンターを仕掛ける。折り返したボールから荒木がシュートを放つが、ブロックに遭った。

 すると、獲得したCKからゴールが生まれる。バングーナガンデの右CKはゴール前での混戦からファーサイドにはじかれる。走り込んだ小泉が右足でゴール左隅にコントロールショットを突き刺し、待望の先制点が決まった。

 追いかける神戸も積極性を増す。そして後半13分に同点ゴール。武藤からパスを受けた広瀬が左サイドを突破して左足クロスを上げる。ゴール前で高くジャンプした宮代がヘディングシュートを叩き込み、ゴールネットを揺らす。加入後初ゴールで試合を振り出しに戻した。

 同点に追いつかれたFC東京は後半17分に交代カードを切る。遠藤を下げ、MFジャジャ・シルバを投入した。

 後半25分に試合が動く。FC東京はH・トレヴィザンがPA手前で宮代の突破を阻むと、決定的な得点機会の阻止とみなされ、レッドカードで退場処分となる。守備の枚数が減ったFC東京は、直後にD・オリヴェイラに代えてDF木本恭生を入れた。

 そして神戸は大迫がPA手前のFKを蹴る。右足シュートは波多野に触れられるが、クロスバーに当たりながらゴールラインを割り、今季初ゴールで2-1と逆転に成功した。試合をひっくり返し、さらに数的優位に立つ神戸は2枚替え。広瀬と本多を下げ、FWジェアン・パトリッキとDF初瀬亮が出場した。

 後半37分、神戸は宮代に代えてMF井手口陽介が入る。その1分後にはFC東京が3枚替え。長友、荒木、仲川を下げ、DF中村帆高、FW小柏剛、MF俵積田晃太が投入された。

 神戸が残り時間を守り切り、2-1で逆転勝利。今季2勝目を手にした。FC東京は残り時間で追いつくことができず、今季初黒星を喫する。開幕3試合で2分1敗といまだ未勝利が続いている。

(取材・文 石川祐介)

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Text by 石川祐介

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