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鹿島が9年ぶり川崎F撃破!! 決勝弾で屈辱の歴史を止めたFW鈴木優磨「必ず来ると信じていた」

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FW鈴木優磨が決勝ゴール

[3.17 J1第4節 鹿島 2-1 川崎F カシマ]

 苦手の川崎フロンターレに対して過去8年間、16試合にわたって勝ちなしが続いていた鹿島アントラーズ。長い屈辱の歴史を止めたのはエースのFW鈴木優磨だった。1-1で迎えた後半5分、左サイドを駆け上がったMF名古新太郎のクロスがバーに当たって跳ね返ると、絶妙なポジショニングでボールをプッシュ。これがネットを揺らし、9年ぶりの勝利を手繰り寄せる決勝ゴールとなった。

 狙って通すことはできないラッキーなクロスが起点となったが、最後は鈴木の嗅覚が光った。「前半から最後の質さえあればというシーンがあって、僕自身も後半に必ず来ると信じていた。運があったかもしれないけど、常にゴール前で準備するスタイルなのでそれが良かった」。相手守備陣が一様にボールウォッチャーとなった中、ただ一人ボールにアプローチしていた鈴木は胸を張った。

 2022年にベルギー・シントトロイデンから鹿島に復帰して以降、鈴木はことあるたびに川崎Fが近年積み上げてきた勝利の歴史に敬意を示してきた。だからこそ、この1勝にはひときわ大きな重みがあった。「川崎さんもいろんな状況があると思うけど、どんな状況であろうが勝てたのは非常に大きい」。相手はこれで3連敗と苦境にあえぐが、難しい相手から奪った白星を誇った。

 また前節は昇格組のFC町田ゼルビアに0-1で敗れ、不覚を取ったが、この日の勝利で「川崎さんに勝ったことに限らず、この間、町田に負けたけど、連敗しなかったのはでかいと思う」と鈴木。良い形で国際Aマッチウィークによる中断期間に入れる形となった。

「俺らからすると中断はでかい。まだまだ完成していないチームだし、ポポさん(ランコ・ポポヴィッチ監督)は毎日の練習から100%出し切ってハードワークして集中することを求める監督なので、いい練習ができている。全員が上手くなろうという気持ちでやっている。みんなで気持ちが入った練習ができているので、いい中断期間にできればと思う」(鈴木)。30日に控えるホーム磐田戦に向け、さらにクオリティーを上げていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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