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首位町田がついにJ1初黒星…進撃止めたのは無敗広島!! 終盤ロングスロー被弾も逃げ切り成功

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FW大橋祐紀が先制ゴール

[4.3 J1第6節 町田 1-2 広島 Gスタ]

 J1リーグは3日、第6節を各地で行い、サンフレッチェ広島FC町田ゼルビアを2-1で下した。今季無敗ながら2試合ドローが続いていた広島は3試合ぶりの勝利で2位浮上。一方、首位の町田は終盤にロングスローで1点を返すも一歩及ばず、J1昇格以来初の黒星を喫した。

 ここまで無敗同士の上位対決。首位の町田は前節の鳥栖戦(◯3-1)から先発1人を入れ替え、DF鈴木準弥に代わってDF昌子源が今季初先発を果たした。対する5位の広島は前節のG大阪戦(△1-1)から中3日で同じスターティングメンバーを送り込んだ。[スタメン&布陣]

 前半7分、町田は右CKからトリックプレーを仕掛け、MF平河悠がペナルティエリア内深くに侵入。だが、広島はMF東俊希が冷静にカバーすると、縦パスからカウンター攻撃を始め、MF満田誠が左サイドを抜け出す。最後は右展開からDF塩谷司のミドルシュートが枠を外れたが、良い形でフィニッシュに至った。

 その後も広島は冷静なビルドアップから町田のプレッシングを打開し続け、優勢に試合を展開。ところが前半13分、DF荒木隼人が右太もも裏を痛めてピッチに座り込み、プレーを中断。そのままDF新井直人との交代でピッチを後にした。新井は右ウイングバックに入り、MF中野就斗がリベロの位置に回った。

 それでも試合は広島のペースで続き、町田がカウンター攻撃を狙うという構図。前半28分、町田は自陣でのボール奪取から左に展開し、平河が長い距離をドリブルで持ち上がったが、右足ミドルシュートは枠を外れた。

 すると前半31分、広島がついに試合を動かした。町田のハイボール攻勢のこぼれ球に満田がアプローチし、左サイドにボールを残すと、東のマイナス方向のパスから再び満田がドリブル突破。冷静なスルーパスにFW大橋祐紀が抜け出し、GK谷晃生の頭上を射抜く右足シュートを沈めた。大橋は第2節・FC東京戦(△1-1)以来4試合ぶりのゴールで、今季4点目となった。

 試合はそのままハーフタイムへ。町田は後半開始時、MF柴戸海に代わってMF下田北斗を投入し、パスの出し手を増やす。それでも広島の優勢は変わらず同6分、ゴール前の混戦に飛び込んだ佐々木が下田に倒されると、プレーが切れたタイミングでVARが介入。オンフィールドレビューの結果、広島にPKが与えられ、満田が決めて2-0とした。満田はこれが今季初ゴールとなった。

 町田は後半13分、昌子とMF藤本一輝に代わって鈴木とMFナ・サンホを投入。同17分、速攻から平河が左足シュートを放ったが、中野のブロックに阻まれた。その後は町田がMF林幸多郎と鈴木のロングスローでゴールに迫る場面が続くと、同38分には鈴木のロングスローをクリアしようとした大橋のヘディングがオウンゴールとなり、町田が1点を返した。

 だが、その後は広島が再び勢いで上回り、敵陣で時間を進めながら試合終了。無敗対決を制し、首位を守った町田との勝ち点差を1ポイントに縮めた。

(取材・文 竹内達也)

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