beacon

11年ぶり古巣・柏に帰還の白井永地が開幕から全試合で先発「まだまだやれる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

柏の新戦力MF白井永地(写真は3月16日の名古屋戦)

[4.3 J1第6節 柏 1-1 C大阪 三協F柏]

 昨季から引き続き、中盤の底に2枚のボランチを並べている柏レイソル。チームの中心選手のひとりであるボランチのMF高嶺朋樹が、3月16日の名古屋戦で負傷、右膝内側側副靱帯損傷で全治約3か月と発表された。そんな中、ボランチとして全6試合で先発しているのが、新加入のMF白井永地だ。

 徳島から完全移籍で加入した白井は、中学、高校年代は柏のアカデミーでプレー。高校2年次の2012年には、史上初の“兄弟対決”となった柏vs柏U-18の一戦に、U-18の一員としてDF中谷進之介(現G大阪)、MF小林祐介(現千葉)らとプレーした。高校卒業後には水戸へ加入し、その後岡山、徳島と渡り歩いた28歳は、2024年に“古巣”への帰還を果たした。

 今季の柏は昨季からの武器であり、C大阪の小菊昭雄監督も「一番のストロング」と認めるカウンターに加えて、ポゼッションも志向している。展開力があり、前にも顔を出せる白井は欠かせない存在になりつつあり、自身も手応えを感じているという。

「毎試合毎試合成長している感覚はありますし、まだまだやれるっていう自分の中の感覚も感じますし、わくわく感も感じますし、もっともっと良くなると思う」

 チームとしては3試合勝ち星に見放されている状況だが、内容で劣っているわけではない。今季初黒星となった第4節・名古屋戦(●0-2)以降の2試合、新潟戦、C大阪戦は引き分けに終わるも、「名古屋戦の後にアクションを増やそうっていう話もあって、ここ2試合(新潟戦、C大阪戦)はそれを体現できてますし、チーム内はポジティブな部分もたくさんあると思う」と白井は前を向く。

 しかし、勝利に結びつけることができていないのは、残留争いを演じた昨季から続くチームの課題でもある。「上を目指す集団は勝ち切れると思うし、足りない部分が少なからずあると思うので、そこを突き詰めていけばいい」。白井は自身、そしてチームのさらなる向上を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2024シーズンJリーグ特集
奥山典幸
Text by 奥山典幸

TOP