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C大阪は追いつかれてドロー決着…DF舩木翔「集中っていう声をかけていたんですけど」悔やまれる先制直後の失点

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開幕からフル出場のC大阪舩木翔(写真は3月2日の鹿島戦)

[4.3 J1第6節 柏 1-1 C大阪 三協F柏]

 首位・町田を勝ち点2差で追う2位・セレッソ大阪は、町田が敗戦&C大阪の勝利という条件つきで今節にも首位に躍り出る可能性があった。そして、敵地での柏との一戦で、先手をとったのは3連勝中と好調のC大阪だった。

 左SBのDF登里享平が2CBの間でビルドアップにかかわると、ドリブルで持ち上がった登里は左サイドのスペースを見逃さず長いボールを入れる。FWカピシャーバが相手より先にボールにさわって中央に折り返すと、FWレオ・セアラが倒されてPKを獲得する。これをレオ・セアラが自ら沈めてC大阪が先制した。ビルドアップからペナルティエリアまでの組み立てはチームとして「狙っていたところ」であったことを小菊昭雄監督も認めた。

 悔やまれるのは失点のシーンだ。得点の1分後には自陣で2度ボールをロストし、柏のFW島村拓弥にドリブルでペナルティエリア内に進入され、最後はFWマテウス・サヴィオに同点弾を許した。「集中っていう声をかけていたんですけど、失点してしまった」とDF舩木翔は悔やんだ。

 C大阪の左サイドで攻守にわたって躍動し、アシストも記録した柏の島村は、舩木と同学年にあたる。島村は2020シーズンの1年間は期限付きでC大阪でプレーしていたが、同シーズンは舩木が育成型期限付き移籍で磐田でプレーしていたためチームメイトにはなっていないが、「高校ぐらいから知っている」存在だ。「嫌な選手だと思いました」と相手を認めつつ、「個人個人の戦いじゃなくて組織的に守備ができたらよかったなと思うシーンが何回もあった」とチームとして改善すべき点を舩木は挙げる。

 シュート数はC大阪の8本に対して、柏は倍以上の19本。それでもGKキム・ジンヒョンの好セーブにも助けられ、1失点で終えた。

 同時刻に行われていた首位・町田が広島に敗戦したことで、勝利すれば首位に立つ可能性があったが、勝ち点1にとどまったことで広島にかわされて順位を3位に落とした。「あの失点がなければ勝てたかもしれないので、引き分けでもよかった部分もありますけど勝てた試合」と舩木は悔しさをにじませた。

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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