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経営難の大分に6億円融資が決定

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 経営難を訴えていた大分トリニータが6億円の融資を受けることになった。Jリーグは17日に都内で理事会を開き、公式試合安定開催基金から計6億円の融資を決定。J2草津の6000万円、岐阜の5000万円をはるかに上回る過去最高額となった。

 融資額は当初、2億円前後とも報じられていたが、18日付のスポーツ各紙によれば、大分は今季の残り2試合の主催試合の開催も難しいほどの資金難に陥っていた。6億円のうち、残り2試合の開催に必要な金額が3億5000万円で、残りの2億5000万円は、選手らの人件費や施設費用などに当てられるという。

 大分は年々、経営が悪化。特に今季はチームが低迷したこともあり入場料収入は約6000万円減り、スポンサー料の未払いなどもあった。来年1月31日時点での借入金は12億円に上る見通し。

 あまりに金額が多いため返済期限は決められていないが、スポーツ報知によると、規定により融資分を完済しない限りJ1に昇格できないという。鬼武健二チェアマンは「深刻な経営危機。存続に強い要望が出ていることから支援を決めた。地元が一体となって再建支援をしていただかないと」と厳しい表情だったという。

(文 近藤安弘)

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