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移籍する呂へ送る豊田弾、2連勝の鳥栖が望みつなぐ

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[5.28 ナビスコ杯第6節 鳥栖2-0清水 佐賀]

 ナビスコ杯は28日、グループリーグ第6節を行い、佐賀県総合運動場陸上競技場ではサガン鳥栖清水エスパルスをホームに迎えた。前半39分に先制した鳥栖が、後半31分に2点目を決めてリードを広げる。守備陣も踏ん張って清水に得点を許さず、2-0の完封勝利を収めた。

 最初にゴールマウスを襲ったのは清水だった。前半15分にFW大前元紀がPA内から、同18分にはFW高木俊幸が強烈なミドルシュートを放つも、ともにGK林彰洋のセーブに遭って先制点を奪うには至らない。鳥栖も同20分に、Kリーグ慶南FCへの完全移籍が発表されたばかりのDF呂成海がヘディングシュートで、同23分にはPA内でフリーになったMF早坂良太がゴールを脅かすなど負けじと好機を生み出す。

 さらに鳥栖は前半26分に高い位置でボールを奪ったFW豊田陽平がGK櫛引政敏と1対1の決定機を迎えたが、シュートは櫛引にブロックされてしまった。両GKの好守もあり、なかなか得点は生まれなかったが、同39分に鳥栖がゴールをこじ開ける。CKの流れからDF菊地直哉が送ったグラウンダーのパスを豊田がねじ込んで先制点を奪った。

 後半に入ってもともにアグレッシブな姿勢を打ち出し、後半4分に豊田、同5分に大前と両チームのエースがPA内から積極的にシュートを狙う。さらに同20分にはMF水沼宏太が決定機を迎えたものの、シュートはゴールポストに嫌われてしまい、鳥栖は追加点を奪うチャンスを逃した。しかし、その水沼が貴重なチーム2点目を記録する。後半31分、左サイドでパスを受けると中央にドリブルで運んで右足を一閃。強烈なシュートは櫛引に触られたものの、ゴールネットに吸い込まれた。

 その後スコアは動かず、2-0の勝利を収めた鳥栖は2連勝で勝ち点を6に伸ばして決勝トーナメント進出に望みをつないだ。一方の清水は2位をキープしているものの、勝ち点9で神戸に並ばれている。最終節は鳥栖がF東京と、清水が鹿島と対戦する。

 この試合がホーム最終戦となった呂へ白星を送った豊田は、「ソンへがホームラストゲームということで、絶対に勝って送り出したかったので本当に良かった。4年半もの間、ともに練習してきた仲間なので、急きょチームを離れることになるのは本当に辛いですが、彼自身が決断したことなので快く送り出し、彼の今後に期待したい」と4年半をともに過ごした仲間にエールを送った。


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