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[ナ杯]"スーパーサブ"俊輔のアシストで横浜FMが白星発進

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[3.31 ナビスコ杯第1節 横浜FM1-0山形 ニッパ球]

 ナビスコ杯が31日、開幕し、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜F・マリノスモンテディオ山形が対戦。横浜FMは後半26分、途中出場のMF中村俊輔のCKからDF中澤佑二が決勝点を奪い、1-0で競り勝った。

 横浜FMは27日のJリーグ神戸戦から先発4選手を入れ替え、FWバスティアニーニ、MF長谷川アーリアジャスール、MF河合竜二、DF藤田優人が先発した。システムは4-4-2で変わらず、GK飯倉大樹、4バックは右から藤田、栗原勇蔵、中澤佑二、田中裕介。中盤は狩野健太と河合がダブルボランチを組み、右に長谷川、左に兵藤慎剛が入った。2トップはバスティアニーニと渡邉千真。MF中村俊輔、MF山瀬功治はベンチスタートだった。
 山形は27日のJリーグ鹿島戦から先発を5人変更。GK植草裕樹、DF山田拓巳、DF園田拓也、MF下村東美、MF増田誓志が今季公式戦初先発となった。システムは4-4-2で、4バックが右から山田、園田、石井秀典、石川竜也。ボランチは下村と佐藤健太郎で、秋葉勝が右サイドに入り、左に増田。前線は田代有三と古橋達弥が2トップを組んだ。

 山形は前半9分、相手DFのクリアミスを拾った石川がミドルシュートを放つと、GKの手をかすめてクロスバーに弾かれる。横浜FMも同12分、バスティアニーニの落としを河合が弾丸ミドル。わずかにゴール左に外れたが、互いに積極的にシュートを狙う立ち上がりとなった。

 徐々に横浜FMがペースを握り、加入後公式戦初先発となったバスティアニーニが再三、シュートを打っていった。前半32分にミドルシュートを狙うと、同38分にはセンターライン付近で下村からボールを奪い、そのままドリブルで持ち込んでシュート。同42分にも藤田の右クロスをPA内で受けると、個人技でDFをかわし、角度のない位置から狙ったが、枠を捉えられなかった。

 山形はなかなか攻撃の形をつくれず、前半34分、下村がインターセプトから右クロスを上げた場面もゴール前で栗原にクリアされた。何度かセットプレーのチャンスはあったものの、決定機のないまま前半を終えた。

 0-0で後半に折り返すと、徐々に山形が盛り返す。後半9分、増田の左クロスから田代が決定機を迎えるが、シュートはGK飯倉がセーブ。同12分にも増田の左クロスのこぼれ球を秋葉が狙ったが、シュートはゴール上に浮いた。

 横浜FMは後半13分、長谷川と河合に代えてMF中村俊輔とMF山瀬功治を投入。兵藤がボランチに下がり、2列目に中村と山瀬が入った。

 この交代で再び流れは横浜FMへ。後半19分、田中の左クロスに飛び込んだ兵藤がフリーで合わせたが、ヘディングはゴール上に外してしまう。同22分には狩野のシュートがクロスバーを直撃。立て続けに決定機を迎えると、後半26分、中村の左CKに中澤が打点の高いヘディングで捉え、豪快にゴールネットを揺らす先制点。ようやくゴールをこじ開けた。

 山形は後半32分、佐藤健に代えてFWキム・クナンを投入。昨季まで横浜FMに所属していた193cmの“長身FW”が前線に入ると、同35分には古橋に代わってFWハン・ドンウォンもピッチに入り、同点ゴールを目指した。

 しかし、横浜FMも相手のロングボールに対しては中澤、栗原のセンターバックが体を張って跳ね返し、ボールを奪えば、ゆっくりボールを回してキープを続け、時間を消化。最後まで集中を切らすことなく、1-0のまま逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

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