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[全中]神村学園FW西村朋倭が全5戦8発で得点王!「師王さんのポーズ」も飛び出す大暴れ!!

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優勝トロフィーを掲げるFW西村朋倭

[8.24 全中決勝 神村学園4-1日章学園 Pikaraスタジアム]

 神村学園が誇るストライカーの系譜を継ぐに相応しい結果を残した。1回戦でハットトリックを決めて好発進を決めていた神村学園中(鹿児島)の主将FW西村朋倭(3年)は、2回戦、準々決勝、準決勝と1点ずつを決めて、チームを決勝へと導く原動力となっていた。

 しかし決勝を前に少し気がかりなこともあった。準決勝の藤沢市立鵠沼中(神奈川)戦で、左足首を負傷。後半13分で途中交代となっていた。「めっちゃ痛かった」と振り返る“大怪我”。しかし主将として最後の試合までピッチに立ち続けることに迷いはなかった。

 そんな中で迎えた決勝で、西村は前半29分にMF奥田敦斗(3年)のスルーパスに反応。前に出たGKの横を抜くシュートを決め切ると、終了間際の後半29分にもDF竹野楓太(3年)の右クロスを頭で合わせて今大会を締めくくるゴールを決めた。

 8得点はもちろん得点王。ただ「絶対に得点王になる」という気持ちよりも、「まずはチームで優勝することを意識した」と誇らしげに話す。「チームが勝つことで後から得点王がついてきた。チームメイトのおかげだと思います」。

 1点目を決めた後には、神村学園で中学、高校と進み、現在ボルシアMGに所属するFW福田師王が得意とした、両手を脇に挟む「師王さんのポーズ」を披露した。「意識していました。師王さんになってやるという気持ちでこれからもやっていきたいです」。この5日間で点取り屋としての大きな自信をつけたエースが、“全中優勝世代”を引っ張っていく。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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