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[全中]伏原俐空「個の優位性を発揮して勝てた」、噛み合った個性、神村学園が圧倒して日本一

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勝利を決定づける得点を決めたMF伏原俐空(3年)

[8.24 全中決勝 神村学園4-1日章学園 Pikaraスタジアム]

 チームとしての手ごたえは初優勝した一昨年、そして3位だった昨年よりもなかったという。しかし今年のチームには例年にない「個々に特長のある個の強さ」がある。嚙み合った時の強さは底知れない。「最後の最後で一番いいゲームができました」。松本翔監督も選手たちの底力にニンマリだ。

 実際に目立ったのは、得点王を獲得したFW西村朋倭(3年)だけではない。右MF大浦貴晶(3年)は好アシストを連発。また左MF伏原俐空(3年)も得意のドリブル突破から、大会を通して脅威となっていた。

 そして決勝ではその2人がそれぞれ、1得点ずつを記録。特に伏原は、1点差とされたあとの後半23分に相手の背後に抜け出すと、コースにしっかりと蹴り込んで見せた。「全試合、決めるつもりでしたけど、一番は決勝で決めないと意味がないと思っていた」。優勝を決定的にしたこともあり、誇らしげだ。

「最後はやるだけだった。個の優位性を発揮して勝てたのはよかったです」

 多くの選手がこのまま高校に進むことで、戦いは続いていくことになる。“打倒・神村”もかかって来いだ。「もっと1対1で負けない、強い選手になりたい。抜くまではいいけど、そこからの質を求めていきたい」。世代別代表選出も期待される背番号14は、目標だと話す三笘薫のような選手になることを誓い、再戦を楽しみにした。

(取材・文 児玉幸洋)
●第54回全国中学校サッカー大会特集ページ
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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