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5戦連発で今大会の主役に…鹿島JYの10番主将MF平島大悟が左右で2G「シビれた」「ゴールの匂いがした」

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2得点のMF平島大悟

[12.27 高円宮杯U-15決勝 鹿島JY 3-2 大宮U15 味フィ西]

 今大会の主役は、鹿島アントラーズジュニアユースの10番を背負う主将MF平島大悟だ。1回戦から4戦連発のエースは決勝でも2得点。最後は優勝を決定付ける豪快ボレー弾を叩き込んだ。

 平島は試合後、開口一番に「シビれたっす」と自身の2ゴールに笑顔。1-1で迎えた後半12分に決めた得点は、プレーの幅を広げるために猛練習したという、利き足とは逆の左足でのシュートだった。

「1点目は、小谷野(稔弘)コーチと毎週火曜日にシュート練習をしていて、そこで自分の持ち味が切り返しからのシュートなので、日頃の練習の成果がそのまま出た。小谷野コーチに感謝しかない」

 平島の勝ち越し点で再びリードを手にした鹿島JYだが、後半16分に追いつかれる。それでもキャプテンは、「80分間での勝利を目指していたが、延長戦に入っても、PK戦に突入しても自分たちは勝てると思っていた」と冷静だった。延長前半7分に、コーナーキックのこぼれ球を右足のダイレクトで突き刺し、勝利を手繰り寄せた。

「フリーのところにこぼれてきた。ゴールの匂いがした。ここに落ちてきそうだなというところに入れて、シュートのところは力を抜いてうまくミートができて良かった」

 平島は日本一で締めくくった3年間を振り返り、「中一の頃は弱小と言われてきた。みんなうまくなかったし、特徴的な選手もいなかった。そこから篠原(義貴)監督と小谷野さんと森島(修)さんが自分たちを育ててくれて、ここまで引き上げてくれた」と感謝。将来は、「アントラーズの選手になって、プロの舞台でタイトルを取りたい」とさらなる成長を誓った。

(取材・文 成田敏彬)
成田敏彬
Text by 成田敏彬

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