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大宮からまた大型CB誕生の予感…中学2年生DF熊田佳斗に大きな期待「市原吏音君を超えられるように」

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DF熊田佳斗

[12.27 高円宮杯U-15決勝 鹿島JY 3-2 大宮U15 味フィ西]

 試合終了の笛が鳴った瞬間、選手全員がその場に突っ伏して、悔しさを表現していた。10年ぶり3度目の決勝で初優勝を目指した大宮アルディージャU15だったが、またも頂点には届かなかった。

「紙一重だと思うけど、その紙一重を自分自身が手繰り寄せることが出来なかった。選手よりも自分に課題があると思います」。時折声を震わせながら、すべての責任を背負いこんだ丹野友輔監督の姿が、より無念さを滲ませた。

 ただ流石は今年の関東王者。選手たちのポテンシャルの高さが目を引いた。特にCBの熊田佳斗は、中学2年生ながら身長はすでに183cm。この日も前半17分にCKを合わせて1得点を決めたように、攻守で圧倒的な存在感を放っている。

 丹野監督も「彼と同じようなポテンシャルを持った選手。まだまだ足りないところはあるけど、彼よりも上に行ってほしい」と、高校3年生ながら今季トップチームに帯同して、J2で17試合に出場したDF市原吏音を比較対象にして期待を寄せている。

 熊田も「センターバックでプレーするなら吏音くんみたいな選手になりたい」と意識を十分にするところ。この日もスタンド観戦していた市原から「ナイスプレー」と声をかけて貰ったと笑みを浮かべると、「憧れではあるけど、いち早くリオン君を超えられるようにやっていきたい」と意欲的に話した。

(取材・文 児玉幸洋)
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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