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[ぎふ清流国体]悲願の初Vへ!大阪府が長野県に3-0快勝!:少年男子2回戦

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[10.1 岐阜国体少年男子2回戦 長野県0-3大阪府 古川V]

 第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」サッカー競技少年男子の部は1日、2回戦を行い、前回大会4位の大阪府は長野県に3-0で快勝。埼玉県と対戦する準々決勝へ進出した。

 悲願の初優勝を目指す大阪府が3発発進だ。前半18分にMF山崎拓海(G大阪ユース、1年)の右CKからCB橋本侑紀(C大阪U-18、1年)がヘディングシュート。これは目前のMF高田和弥(C大阪U-18、1年)に当たってしまうが、ゴールを背にしてキープした高田が橋本へ落とすと、「自分が取るつもりで気持ちを強く持っていた」という背番号4が、豪快な左足シュートをゴールへ叩き込んだ。

 高校入学後初となる公式戦でのゴールに大興奮の橋本をチームメートたちが笑顔で祝福する。大阪はその後も、抜群のキープ力でボールを運んだ左SB阿部勇輝(G大阪ユース、1年)や技術の高いMF嫁阪翔太(G大阪ユース、1年)、MF前川大河(C大阪U-18、1年)を起点にオープンスペースを狙った攻撃。そこから高田やMF妹尾直哉(G大阪ユース、1年)といった攻撃力を備えた選手たちの突破力やコンビネーションを活かして長野守備陣の攻略を図った。

 ただ、右サイドを独走した高田の右足シュートがGK寺沢亮太(東京都市大塩尻高)の好守に阻まれるなど、決定機を逸して突き放すことができない大阪に対して長野もポテンシャルの高い戦いを見せる。仲條正祥(長野日大高、1年)と加藤克(上田高、1年)のU-16日本代表候補2トップに加え、全国的には無名の強力アタッカー、MF笠原大志(松本深志高、2年)が抜群のキープ力と強さで大阪の守備網に穴を開ける場面もあった。そして後半10分には右サイドから切れ込んだ笠原が加藤とのワンツーから左足シュート。ジリジリとした展開にスタンドの大阪関係者からも不安の声が上がり出していた。

 それでも「ドリブルにスピードのある選手がいたのでそこは抑えておこう、と。上手く抑えられてよかった」と振り返ったDF前谷崇博(G大阪ユース、1年)と橋本の両CB中心に大阪は簡単には相手をPAに入らせない。逆に後半14分、山崎のシュートのこぼれ球を拾った高田が技ありの右足シュートを決めて2-0。この後、長野ゴールに次々とシュートを浴びせた大阪はさらに26分、右サイドから中央へ切れ込んだ山崎がGKの頭上を射抜く左足ミドルをゴールへ突き刺して3-0で試合を終えた。

 大阪は08年大会から3年連続で準優勝。昨年も準決勝まで進出したが、優勝には手が届かなかった。3年連続で大阪の指揮を執る坂元博晃監督(高槻北高)は「周りからも言われますが、優勝が最大の目標。ボクも含めて覚悟を決めて、みんなで頑張ろうとしている」と語り、橋本も「今年は勝って終わりたい」と悲願成就へ意欲を見せる。

 不参加となった10番MF井手口陽介(G大阪ユース)とAFC U-16選手権イラン2012出場中のエースFW中村文哉、GK林瑞輝(ともにG大阪ユース)の不在は痛いが、それでも指揮官は「みんなで埋めようとしてくれている」と評価。チーム発足から100名を超える選手を招集し、最終候補20名から「大阪代表」の16名は選ばれた。主将の前谷は「来れなかった人の分も優勝目指して頑張りたい。優勝狙えるメンバーだと思う。みんな上手いので最後は気持ち。またゲキサカに載れるように頑張ります!」と宣言。2つのJクラブユース、そして強豪校から選ばれた16名が大阪に初Vをもたらす。

[写真]後半18分、大阪MF高田が2点目のゴール
(取材・文 吉田太郎)
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