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「ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス」に参戦の日本はルーマニアに3発完封、2戦目で初白星飾る

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ブラインドサッカー日本代表が今大会初勝利

 ブラインドサッカー日本代表は8月30日、「ブラインドサッカーワールドグランプリ in フランス」の第2戦でルーマニアと対戦し、3-0で勝利した。29日の初戦・ドイツ戦は0-0のドロー。第2戦で今大会初白星を手にした。1日の第2戦でブラジルと対戦する。

 今大会の出場国は、ブラジル(世界ランキング3位)、日本(同4位)、フランス(同8位)、ルーマニア(同19位)、ドイツ(同30位)の5か国。総当たり戦で順位を決めていく。日本は29日の初戦でドイツと戦ってスコアレスドロー。30日の第2戦・ルーマニア戦は3-0で白星を飾った。中日を挟んで1日の第3戦でブラジルと、2日の第4戦でフランスと対戦。3日に3位決定戦と決勝が行われる。

 第2戦のルーマニア戦では、代表初選出の平林太一が先発入り。川村怜田中章仁園部優月、泉健也とともにスタメンを飾った。第1ピリオド12分、日本は川村が先制ゴール。左サイドから相手選手をかわし、トゥーキックをゴールに突き刺した。第2ピリオド4分には再び川村。ボール奪取から左足シュートで2点目を挙げた。

 第2ピリオド11分にはゴール前まで抜け出した黒田智成が左足シュートでダメ押しの3点目。そのまま完封で逃げ切り、今大会初勝利を果たした。

 日本ブラインドサッカー協会(JBFA)を通じ、川村は「まず勝ち点3をしっかり取れたことは嬉しいが、チームとして点を取れるチャンスがたくさんあったので、もっと得点を取りたかった」と振り返る。「個人として2得点したことについては、最低限の結果だと思っているが、チームの今大会の初ゴールを決めることができたこと、そしてチームが苦しい局面を自分の得点で切り開けたことは嬉しい」。及第点を与えつつ、「もっと早い段階で決めて、もっとチームを救える存在になっていきたい」とさらなる躍進を誓った。

 黒田は「チームとしては、無失点で、得点を重ねて勝つことができて、ほっとしている」と勝利の喜びを噛みしめる。「チャンスで決めきれなかったところも何本かあったので、そこを確実に決めていかないといけないと思っている」。黒田も川村同様、自身への課題を口にした。

 初出場を果たした平林は「チームとしては3-0という結果で、さまざまなことを試しながら勝てたと思うので、次につながる勝ち方ができたと思う」と感想を語る。「個人としては、初戦のドイツ戦では出場機会が無く悔しかったので、今日日本代表として初めで試合に出場することが出来て、スタートラインに立った気持ち。ただまだ結果も出せておらず、チームへの貢献も出来たとはいえないと感じている」と次の目標に目を向けた。

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