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[総体]先制弾で今大会5得点目!止まらない名門の1年生FW郡司篤也、「得点王狙っていきたい」

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[7.31 全国高校総体準々決勝 瀬戸内高 1-2 市立船橋高 広島広域公園補助競技場]

 市立船橋高の1年生FW郡司篤也が今大会5得点目のゴールを決めた。前半4分、FW太田貴也の左足シュートのこぼれ球に反応すると、GKとの1対1から右足で先制ゴールを流し込む。「あれは結構ラッキーでしたね。こぼれてきて、あとは振り抜くだけでした。ボールこぼれた時にGKが左に寄っていたので、蹴ると見せかけて、アウトにかけて打ちました」。GKの逆を突いたシュートで2試合ぶりとなるゴールを決めた。

 今大会は秋田商高との初戦でハットトリックを達成し、2回戦屈指の好カードとなった関東一高戦では決勝ゴールを決めた。だが、29日に行われた3回戦では無得点。決定機はあったもの、シュートを決めることができなかった。「凄い悔しかったので次は絶対取ってやる、と。チャンスあったけれどテンパったり、緊張していたので改善して落ち着いて取れて良かったです」。改善して開始4分で決めたFWは、その後も絶妙な抜け出しから決定機に絡む動き。「ギャップの動きは質が低い。裏の抜け出しだったり、最後のシュートの部分で冷静に決められたら、得点を増やせると思う。きょうもこぼれ球みたいな感じだった。積極的に仕掛けていってドリブルシュートを決めたい」と反省していたが、この日も存在感があった。

 全国大会という大舞台で臆することなく、力を発揮するメンタリティーも魅力。その郡司について朝岡隆蔵監督は「少しずつ、まだ色々なところが分かっていないけれど」と守備面の課題などを指摘しつつも、「落ち着いているねアイツは。やっぱり上手い。郡司は点を取ることに関してチームで一番です。練習で一番取っているし、国体でも取っている」と賞賛する。得点力はチーム一。1年生ながら今大会得点ランキング3位の5得点で、首位と2得点差と得点王の可能性を十分に持ったまま大会終盤を迎えている。

「(自身の活躍については)嬉しいですね。大会前は1年生で出れるかどうか分からなかった。出れて点決めることができているので、得点王狙っていきたい。得点王取ったりすることができれば、代表とか入っていけると思っているので謙虚にやっていきたい」。今大会ブレイクを遂げた1年生アタッカーが、個人、チームの目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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