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復活の狼煙に…3か月ぶりゴールの香川、2得点1アシストと躍動し8発大勝に貢献

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2ゴール1アシストを記録したMF香川真司

[11.22 欧州CLグループリーグ第5節 ドルトムント8-4レギア・ワルシャワ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は22日、グループリーグ第5節を行い、すでにグループリーグ突破を決めているMF香川真司所属のドルトムント(ドイツ)はホームでレギア・ワルシャワ(ポーランド)と対戦し、8-4で大勝した。香川は公式戦4試合ぶりに先発し、約1か月ぶりのフル出場。0-1の前半17分から2分間で2ゴールを決めてチームを逆転に導くと、4-2の前半32分には今季公式戦初アシストも記録した。

 すでに決勝トーナメント進出が決まっているドルトムントは19日のバイエルン戦(1-0)から先発9人を変更。FWピエール・エメリク・オーバメヤン、MFマリオ・ゲッツェ、MFアンドレ・シュールレがベンチスタートとなり、中盤はMFヌリ・サヒンとMFゴンサロ・カストロのダブルボランチに香川がトップ下。最前線には故障明けで今季公式戦初出場となるFWマルコ・ロイスが入った。

 立ち上がりから試合の主導権を握るドルトムントだが、前半10分、1本の縦パスからFWアレクサンダル・プリヨビッチに右足アウトの技ありゴールで先制を許す展開。それでも同17分、カストロが右サイドに展開し、DFセバスティアン・ローデがマイナスに戻すと、MFウスマン・デンベレのワンタッチクロスにファーサイドから走り込んだ香川がヘディングで押し込んだ。

 香川の得点は2ゴールを記録した8月22日のDFBポカール1回戦・トリアー(4部)戦(3-0)以来、公式戦3か月ぶり。CLでの得点は11年11月23日のアーセナル戦(1-2)以来、約5年ぶり通算2得点目となった。

 さらに1分後の前半18分、相手GKのロングキックをDFマティアス・ギンターが頭で跳ね返したセカンドボールを香川がおさめ、右サイドのデンベレにパス。PA内中央に走り込んでリターンパスを受けると、トラップは足元に入り過ぎたが、寄せてくるDFを冷静にかわして左足を振り抜き、ゴールネットに突き刺した。

 香川の連続ゴールで2-1と逆転に成功すると、前半20分にはロイスの左FKをGKが弾いたボールが至近距離でサヒンの胸に当たって跳ね返り、そのままゴールネットに吸い込まれる。4分間での3ゴール。3-1と突き放すと、同24分にプリヨビッチに2点目を決められたが、同29分にはロイスからパスを受けたデンベレのシュートが決まり、4-2と再びリードを広げた。

 攻撃の手を緩めないドルトムントは前半32分、PA中央の香川が落としたボールをサヒンがPA左のスペースへ浮き球のパス。これに反応した香川が左足ワンタッチでゴール前に折り返し、ロイスが右足で流し込んだ。香川は今季公式戦初アシスト。今季初出場で復活ゴールを決めたロイスは後半7分にもデンベレの折り返しを右足で押し込み、6-2と突き放す追加点を決めた。

 後半12分に3失点目を喫するなど守備が安定しないドルトムントは同17分、DFマルク・バルトラに代えてDFエリック・ドゥルムを投入。ドゥルムは左サイドバックに入り、ローデがセンターバックに回った。後半25分にサヒンに代わってオーバメヤン、同27分にはデンベレに代わってシュールレが入り、交代枠を使い切ると、オーバメヤンとロイスが縦関係の2トップを組み、香川とカストロのダブルボランチに。それでも試合は最後まで激しい点の取り合いが続いた。

 後半33分、オーバメヤンのシュートは左ポストを直撃したが、同36分にカウンターからMFクリスティアン・プリシッチが持ち上がり、折り返しをシュールレがシュート。GKが弾いたボールをDFフェリックス・パスラックがヘディングで押し込み、7-3と突き放した。その2分後に4失点目を喫したが、後半アディショナルタイムにはロイスがハットトリック達成となるダメ押しゴールを決め、8-4でタイムアップを迎えたドルトムント。CLは3連勝で4勝1分の勝ち点13に伸ばし、F組首位をキープした。12月7日の最終節では首位突破を懸け、勝ち点2差で2位のレアル・マドリー(スペイン)と敵地で対戦する。

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