beacon

敵地CL準決勝でビニシウス2発!! バイエルン一時逆転もR・マドリーが追いつきホーム第2戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

FWビニシウス・ジュニオールが2ゴール

[4.30 欧州CL準決勝 バイエルン 2-2 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は4月30日、準決勝第1戦を行い、バイエルン(ドイツ)とレアル・マドリー(スペイン)が対戦した。前半24分にR・マドリーがスピーディーな連係からFWビニシウス・ジュニオールが先制点を奪うと、バイエルンは後半8分からの約5分間で逆転に成功したが、終了間際にビニシウスがPKを決めて同点。そのまま2-2で試合を終え、決着はR・マドリーのホームで5月8日に行われる第2戦に委ねられた。

 ホームのバイエルンは準々決勝でアーセナル(イングランド)を破っての4強入り。4-2-3-1のシステムで臨んだ。GKはマヌエル・ノイアーが務め、4バックは左からDFヌセア・マズラウィ、DFエリック・ダイアー、DFキム・ミンジェ、DFヨシュア・キミッヒ。ボランチはMFレオン・ゴレツカとMFコンラッド・ライマーが組んだ。2列目は並びに変化をつけ、左からMFレロイ・サネ、MFトーマス・ミュラー、MFジャマル・ムシアラ。1トップはFWハリー・ケインが務めた。

 対するR・マドリーは準々決勝で前回王者のマンチェスター・シティ(イングランド)を撃破。同じく4-2-3-1の布陣を組んだ。GKアンドリー・ルニンがゴールを守り、4バックは左からDFフェルラン・メンディ、DFナチョ・フェルナンデス、DFアントニオ・リュディガー、DFルーカス・バスケス。ボランチはMFトニ・クロースとMFオーレリアン・チュアメニが組み、2列目は左からMFロドリゴ・ゴエス、MFジュード・ベリンガム、MFフェデリコ・バルベルデ、1トップにFWビニシウス・ジュニオールが入った。

 試合は開始40秒後、バイエルンがさっそくビッグチャンスを作った。左に開いてパスを引き出したゴレツカ、マズラウィがボールを前進させると、斜めのパスをケインがワンタッチではたき、サネがペナルティエリア左に侵入。左足シュートを放った。だが、これはルニンが左足でスーパーブロック。R・マドリーはこの日、長期離脱していたGKティボー・クルトワもベンチに復帰していた中、今季の代役を担っている守護神が存在感を放った。

 その後もバイエルンが優勢に試合を運び、ザネ、ケイン、ムシアラが遠い距離からでも積極的にシュートを狙い、先制の期待を感じさせる。ところが一方のR・マドリーも徐々にビルドアップが安定し、ボールを保持できる時間が増加。次第に相手を押し込めるようになっていった。

 そうして迎えた前半24分、R・マドリーが先に試合を動かした。やや左寄りの中央でパスを引き出したT・クロースがスルーパスを送ると、ボールを戻って受けようとしていたビニシウスが急激な方向転換で最終ライン裏へ。キム・ミンジェを振り切ってゴール前に運び、最後はノイアーとの1対1を制して右足で沈めた。

 ビハインドとなったバイエルンは前半40分、ムシアラが右からドリブル突破を仕掛けると、ナチョに倒されてゴール正面でFKを獲得。だが、サネがボールをまたぎ、ケインが低い弾道のシュートを狙ったが、左に外れた。一方のR・マドリーも同43分、裏に抜けたベリンガムがマズラウィのファウルを受けてFKを獲得。ロドリゴのキックは壁に阻まれた。

 そのまま試合は後半へ。バイエルンは後半開始時、ゴレツカに代わってMFラファエル・ゲレイロをボランチで起用。サネを右サイド、ムシアラを左サイドに回した。するとこの交代が功を奏した。まずは同8分、右サイドでパスを受けたサネが強烈なカットインから左足シュートを狙うと、ニアポスト脇を撃ち抜いて同点に追いつく。

 さらに後半11分、なおも止まらないバイエルンはキム・ミンジェからの縦パスをミュラーが収め、今度は左サイドに動かすと、ムシアラが果敢にカットイン。ペナルティエリア内でバスケスに倒され、PKを獲得した。キッカーはケイン。これを冷静に左へと決め、今大会トップタイの8ゴール目は貴重な逆転ゴールとなった。

 R・マドリーは失点後、4-3-3にシステムを変更。最前線にベリンガム、ウイングは左にビニシウス、右にロドリゴをそれぞれ回し、中盤はチュアメニをアンカー、インサイドハーフをクロースとバルベルデに託した。また後半20分にはナチョを下げ、インサイドハーフにMFエドゥアルド・カマビンガを投入。チュアメニをCBに、クロースをアンカーにそれぞれ回した。

 積極的に動くR・マドリーは後半31分、ベリンガムとクロースを下げ、MFブラヒム・ディアスとMFルカ・モドリッチを投入。逆転へのスイッチを入れる。同34分にはビニシウスが最終ラインの背後に抜け出すも、左足シュートはノイアーにブロックされた。

 それでも後半37分、R・マドリーがこじ開けた。左サイドでロングフィードを受けたビニシウスがカットインし、足裏のボールキープで相手DFをいなすと、素早く出したパスにロドリゴが反応。ドリブル突破はキム・ミンジェにファウルで止められ、PKを獲得した。キッカーはビニシウス。ノイアーの動きを見ながら真ん中に決め、土壇場で同点に追いついた。

 試合はそのままタイムアップ。敵地で同点に追いついたR・マドリーが本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる第2戦に優位な形で持ち込んだ。

●チャンピオンズリーグ(CL)23-24特集
▶【CL準決勝】決勝に駒を進めるクラブは!?いよいよベスト4の戦いが始まる...CL・EL見るならWOWOWで!

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP