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[コマスポ]GW連勝!小牟田2ゴールで完封勝利

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第87回関東大学サッカーリーグ2部・第6節は5日、厚木市荻野運動公園で駒澤大vs拓殖大戦が行われた。前節終了間際に逆転し、いい形で勝ち点3を得た。中1日で迎えた一戦は、先発メンバーを5人入れ替える采配。センターバックにはDF川岸裕輔)9(3年=前橋育英高)が起用され、まさに総力戦となった。試合は拓殖大にチャンスを与えるシーンが目立ったが、川岸を含めた守備陣が奮闘。失点を許さないでいると、スタメン復帰したFW{{小牟田洋佑(3年=前橋育英高)が2ゴール。完封勝利で連戦のゴールデンウィークを締めくくった。

 日差しが照りつけ暑さも感じられる中試合は始まった。立ち上がりから小牟田にボールを集めるが、拓殖大DF菊野太紀(3年=西武台高)が打点の高いヘディングで弾き返し、思うように攻撃を進められない。しかし14分、FW山本大貴(4年=ルーテル学院高)がドリブル。相手ディフェンダーを引きつけてパスを送ると、待ち受けていたのはMF小牧成亘(3年=ルーテル学院高)。完全にフリーとなり、キーパーを交わしてシュートを打ったが、無情にもボールはゴール右へ。絶好の得点チャンスを生かすことが出来ない。この後は互いにカウンターの応酬となる。小牧や山本のキープ力を軸に攻める駒大に対し、拓殖大もMF西岡梧郎(3年=成立学園高)のドリブルや、FW内野健太(4年=朝霞高)がパワーあふれるヘディングでチャンスを演出。何度もシュートを打たれたが、ここはGK大石健太(4年=磐田北高)が持ち前の反射神経でセーブを連発。一進一退の攻防を繰り返し、0-0のまま前半を終える。
 
 後半に入りペースを握ったのは駒大。前半以上に、持ち味であるサイド攻撃で攻めたてる。53分、小牧が右サイドを突破。ゴールライン上付近までボールを運び、低く鋭いクロスを上げる。触れば1点というところだったが、中で合わせることは出来ずボールが流れてしまう。61分には、スルーパスに反応した小牧が抜け出ようとするが、これもシュートまで持ち込めず。チャンス自体は作るものの、最後の詰めを欠き得点に結びつかない時間が続いた。すると79分、打開策としてMFキム・デセン(1年=東京朝鮮高)を投入。開幕から出場を続けているルーキーに期待をかけた。そして待望の先制点が生まれたのは、その交代直後だった。右サイドにボールを展開、DF鈴木啓晃(1年=聖隷クリストファー高)が高いクロスを上げる。ファーで待っていたキム、身長差では負けていたが頭で競り勝ち中へと折り返す。これにいち早く反応したのは山本。キーパーが迫っていたのをもろともせず頭でつなぐと、最後は小牟田がダイレクトボレー。執念で繋いだボールを得点に結びつけた。残り時間10分というところで待望の先制点を奪取。1-0とする。さらに83分、キムの粘りでCKを獲得すると、MF碓井鉄平(4年=山梨学院高)のキックに、ファーサイドで合わせたのは再び小牟田。今度は武器である高さを生かしたヘディングシュートで追加点、試合を決めた。

 これで3連勝。5勝1分けで2位をキープしている。特に小牟田がここまで6点、山本が5点と、フォワードが得点を取れていることが大きい。去年までは大事なところで得点力が足りない場面が続いたが、今年は良い時間帯に得点が獲れるようになった。選手は口々に意識が変わったと言っており、例年以上に気持ちのこもった戦いを披露している。ここ2試合も終盤にようやくリードを奪う展開で、試合自体は苦しいものの乗り切った。これについて秋田浩一監督は「身体を張って粘り強くやっていた」と話し、相手にペースを握られながら失点しなかった守備陣を評価した。無失点試合は2試合目だが、安定した守備も好調の要因だろう。

 リーグ戦も既に4分の1が終了した。1部昇格を目指す駒大としては、ここまで2位につけているのは良い結果と言えるだろう。ただ、まだまだ苦しい試合は出てくるはず。その時にいかに気持ちを強く保って乗り切れるか、今後の鍵を握ってくる。中断期間まであと3試合、暑くなり疲労もたまってくるはずだが、熱い試合で会場を盛り上げてほしい。

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同藤原菜摘 )

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