beacon

[MOM558]早稲田大GK小島亨介(4年)_貫禄のビッグセーブ連発

このエントリーをはてなブックマークに追加

ビッグプレーを連発したGK小島亨介

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.30 関東大学L1部第14節 早稲田大3-2専修大 BMWス]

 ビッグプレーを連発した。MF相馬勇紀(4年=三菱養和FCユース)の2ゴールで勝ち越した早稲田大だったが、専修大の粘りに遭うと、後半39分、MF古屋誠志郎(3年=市立船橋高)にミドルシュートを許す。しかしここにGK小島亨介(4年=名古屋U18)が立ちはだかる。右に飛んでボールを弾くと、今度は左サイドから打たれたMF下田悠哉(4年=三菱養和SCユース)のシュートも止めて、ピンチを防ぐ。

 そして最大の見せ場は後半アディショナルタイム4分、再び下田に強烈なミドルを許すも、これも右に飛んでセーブ。「ポジショニングも良かった。構えたところもしっくり来ていたので、あとは来たボールに反応するだけだった」という守護神が、チームに後期リーグ初勝利を呼び込んだ。

 小島は東京五輪出場を目指すU-21日本代表の一員として今夏、アジア大会を経験。7試合中6試合でゴールマウスを守り、銀メダル獲得に貢献した。もともとシュートストップに絶対的な自信を持っているが、国際経験を積むことで守備範囲が拡大するなど成長を実感している。

「代表に行けば自信は常に持って帰ってこられる。でも今はそれが過信にならないようにと思ってプレーしている。まだ自分は完璧ではない。成長したいという思いを持ち続けてプレーしたいです」

「レベルの高いリーグに来て良かった」と振り返る大学生活も残りわずか。「今日、試合前に(外池)監督に4年生がリーグ戦を戦えるのは9試合、一桁だと言われた時に、もうここまで来たんだと思った。寂しい気持ちと、このメンバーでタイトルを獲りたいという気持ちの両方が芽生えている。その気持ちをピッチで体現したいです」。早稲田大は再び2位に7差をつけて再び独走態勢を整えた。11月にU-21日本代表が行うUAE遠征と早稲田大の優勝決定との兼ね合い、また注目の進路を含め、今後の小島の動向から目が離せない。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

TOP