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[コマスポ]4ゴール快勝!! 連戦の最後を勝利で飾る

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第6節は5日、厚木市荻野運動公園で駒澤大vs朝鮮大が行われた。拓殖大戦で初黒星を喫し、連敗だけは避けたい駒大は、メンバーを大きく変更し臨んだ。これが功を奏し、前半から積極的に仕掛けると開始わずか5分で2ゴール。後半にも2得点を追加し、朝大を寄せ付けなかった。

 前節は3失点、シュート2本と散々な結果に終わり、中1日で迎える今節での切り替えが重要だった。そんな中でスタメンを8人入れ替える“荒治療”。出場停止のMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)のポジションにはルーキーMF平野篤志(1年=大宮ユース)、さらに「今日は緊張した」と話すDF荒井裕介(4年=明秀学園日立高校)がリーグ戦初先発を勝ち取った。3日とは打って変わって快晴の中迎えたキックオフ。これまでは立ち上がりに不安を抱えていた駒大だったが、この日は違った。

 開始2分、左サイドを駆け上がったDF田中雄一(3年=前橋育英高)がクロス。中で待ち受けていたFW菊池将太(1年=浦和東高)がシュートを決め、先制に成功する。さらに5分、駒大のコーナーキックを、1度はクリアされるが、こぼれ球を拾った平野が落ち着いたトラップからコースを狙ってシュート。2-0へ点差を広げる貴重な追加点となった。勢いに乗った駒大は、平野が得意のドリブルからチャンスメイク。幾度となく決定的な場面を作り、38分にはMF真野直紀(4年=加藤学園暁秀高)が胸トラップからボレーを放つがこれはポストを直撃し、得点ならず。追加点こそ奪えないものの、良い攻めの形を作った。対する朝戦大は、FW金弘淵(4年=東邦高)の個人技を中心に攻撃を仕掛ける。16分にはトラップから反転、右足で狙うが、駒大ディフェンス陣がブロック。36分にもコーナーのこぼれをダイレクトでシュートを打つが、これは3試合ぶりのスタメン復帰を果たしたGK大石健太(3年=磐田北高)がきっちり抑え、ゴールを割らせない。チャンスの数こそ大差はないが、決定力を見せた駒大がリードして前半を終了する。

 後半に入り、先に決定機を得たのは朝戦大。52分に、スルーパスに抜け出した金がキーパーと1対1となる。ここは大石がビックセーブを見せて防ぐと、畳み掛けるように打たれたシュートをディフェンダーが体を張って止める。今日は身を投げ出してゴールを守るシーンが数多くみられ、意識の高さをうかがわせた。今日最大のピンチを防いだ駒大は56分、平野が前線に蹴りだすとMF山本大貴(3年=ルーテル学院高)が反応。風に乗ったボールをキーパーが目測を誤りキャッチすることが出来ない。ミスを見逃さずに山本が押し込み、勝負を決めた。75分には山本が左へ展開、田中が鋭いクロスを上げると、「雄一が良いボールをくれて、飛び込むだけだった」と話した真野がダイビングヘッド。完璧な形でダメ押しゴールを決めた。

 いい形でゴールを奪い、前節の負けを払拭して勝利にこぎつけた。しかし、秋田浩一監督は「大量点で勝てたのでよかったがまだ足りない」と話し、まだまだ改善点があることを上げている。その一番が、三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)の言う、「早いうちに2点取ることができたせいか、中だるみしてしまって流れが悪くなった」ことだろう。得点した後の良い時間帯に、畳み掛けることが出来ないことで、勝ちきることのできなかったゲームが今シーズンはある。いかに得点を取っていくかが、今後の鍵となるだろう。

 課題はあるとしても、最低限の勝ち点3という目標を達成することが出来た。勝ち点を積み重ねながら、課題を克服することが出来なければ、昇格の文字は見えてこない。幸い上位のチームの取りこぼしも多く、まだまだ差はわずか。選手層の厚さを見せて勝利をおさめたことで、次節のスタメンはまったく予想できない。ただ、誰が出てもやることは変わらないだろう。チームのために、駒大のために、やることを徹底して、駒大らしいサッカーを見せて欲しい。

[写真]初出場せ1ゴール1アシストの平野

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 射手真矢)
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