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バイエルンとのポカール決勝へ岡崎「自分たちにもチャンスはある」

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[5.18 ブンデスリーガ第34節 シュツットガルト2-2マインツ]

 ブンデスリーガは18日、最終節を行い、FW岡崎慎司とDF酒井高徳の所属するシュツットガルトはホームでマインツと対戦し、2-2で引き分けた。岡崎は2試合ぶりに先発出場。0-1の前半22分に同点ゴールの起点となったが、後半26分に交代した。

 前半22分、カウンターから岡崎が右サイドのMFマルティン・ハルニクに展開。ハルニクのグラウンダーのクロスがオウンゴールを誘発し、同点に追いついた。

「ああやって前向きにボールを落とされたときには自分のプレーができる」。そう振り返る岡崎だが、「このチームでやっていて、いつも思うのは、そういうプレーをできる瞬間が少なすぎるということ。消えている時間も多かったし、正直、交代させられてしょうがないなと思った」と唇をかんだ。

「今シーズン、自分が一番苦戦していた部分がモロに出たのかな。可もなく不可もなくというプレーをしてしまって、インパクトもなく70分ぐらいで一番最初に交代させられるという象徴的な試合だった」

 今季は25試合に出場したが、うち先発は11試合。得点は昨年12月1日のG・フュルト戦(1-0)で決めた1得点に終わった。

「もっと自分のやりたいことをやれるようになればいいけど、今は周りに合わせることで犠牲になっているという意識があるので、気持ち的にもスッキリせずに終わってしまう」

 現状をそう説明する岡崎は「それを犠牲になっていると考えないで、周りの求めていることもやりながら、自分のやりたいこととも照らし合わせていければ、(ゴールを)決めるところでも自分のいい形が出ると思う。まだまだ自分がヨーロッパで生きる道を探さなきゃいけないなと思う」と、自分自身の課題を口にする。

「まだ答えは見つからないし、来シーズンはまた心機一転して、いいプレーができるようにしていかないといけない。もちろん点取り屋としてやりたいけど、他の部分もやれないと点取り屋としてもやれないので、今はそこでもがいてる最中と思いながらやるしかない」

 今季のブンデスリーガは終わったが、6月1日にはDFBポカール(ドイツ国王杯)決勝が残っている。今季のリーグ王者で、欧州CLでも決勝に勝ち進んでいるバイエルンとのファイナル。「今シーズンはチームに貢献してないという思いがあるので、そこで一発結果を出して、何かチームに残せたと思えるようなシーズンにしたい」。

 有終の美を誓う岡崎は「下のほうのチームに対しては、どうしても行けるから、みんなが前に行っちゃって、逆にカウンターでやられるパターンが多い。でも、強い相手とやるときはちょっと下がり気味に守るので、その場合はシャルケ戦みたいに勝てる可能性はある。バイエルンが相手だとしても、前半で点入れられない限り、自分たちにもチャンスはあるんじゃないかなと思う」と話していた。


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