コンフェデレーションズ杯は30日、リオデジャネイロのマラカナンスタジアムで決勝を行い、世界王者・スペイン代表が開催国のブラジル代表と対戦する。決戦を翌日に控えた29日、公式練習の前に行われた記者会見にMFシャビ・エルナンデスが出席した。

「スペインには明確な哲学がある。ボールを保持し、試合を支配するというものだ。これまでの結果が、この哲学が正しいことを証明している」

　ルイス・アラゴネス前監督の下、EURO2008で44年ぶり2度目の欧州王者に輝いたスペインは大会後にビセンテ・デル・ボスケ監督が就任した。2010年の南アフリカW杯で初優勝を飾ると、EURO2012では大会史上初の連覇を達成。EURO2008、2010年W杯、EURO2012という前人未到の“3連覇”を成し遂げ、名実ともに世界最強のチームとして君臨している。

　2008年6月29日、オーストリア・ウィーンでのEURO2008決勝から、この日でちょうど5年。2013年6月30日、ブラジル・リオデジャネイロでのコンフェデレーションズ杯決勝で「一つのサイクルを終えたい」とシャビは語る。

「この5年間、勝ち取ってきたタイトルのすべてを誇りに思っている。そして、これを維持したいともね。僕らはまだコンフェデレーションズ杯で優勝したことがない。新しいタイトルを勝ち取ることで、このサイクルを終わりにし、来年のW杯に向けて新しいサイクルを始めたいと思っている」

　立ちはだかるのはブラジルだ。「フィフティフィフティの試合になる。彼らにとってホームでプレーするのはアドバンテージになる」。そう警戒するシャビは「フットボールの歴史上、ベストのチームであるブラジルとマラカナンで決勝を戦う。特別な夜になるね。難しい試合になるのは分かっているけど、僕らはトライするよ」と意気込んだ。

(取材・文　西山紘平)

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