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本田の交代を説明するスルツキ

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ロシアメディアは酷評 理解する声も

 CSKAモスクワは6日、ロシア・プレミアリーグ第19節クラスノダル戦を0-1で落とした。日本代表MF本田圭佑は、ロシアでの最後の試合を良い形で終えることができていない。レオニド・スルツキ監督が、本田の交代について説明した。

 CSKAは敵地で難しい立ち上がりとなると、スルツキ監督は本田を37分に交代させた。チームの低調なパフォーマンスの原因が本田にあると言わんばかりのベンチワークで、本田の最後のロシアリーグが終わっている。

 スルツキ監督は試合後、「本田の交代は、戦術的な理由もパーソナルな理由もあった。我々は攻撃に移行することができていなかった。その責任を背負う選手を代えるのは、論理的なことだった」と説明した。

 しかし、本田のCSKAモスクワでのラストマッチとなる予定のチャンピオンズリーグ(CL)では起用するつもりのようで、ビクトリア・プルゼニ戦で本田を頼りにしているかと問われると「当然だ」と返答している。

 前半途中に交代を命じられた本田については、ロシアメディアも厳しい反応だった。

『スポーツ・エクスプレス』は、「サムライはさようならすら言わなかった」との見出しで、5点という低い採点をつけている。

『Championat.ru』は「本田はプレーすることを望まず、最後の試合で交代させられた。スルツキからプロ意識の高さをたたえられたにも関わらず、彼のモチベーションは非常に低かった。彼がプルゼニ戦で役に立つのは難しい」とした。

『Gazeta.ru』はさらに厳しい表現を用い、「本田はCSKAを売った」と酷評している。

 一方で、元ロシア代表監督のアナトリー・ブイショヴェツ氏は、本田について次のように話した。

「本田だけがひどかったわけでなく、トシッチとミラノフも同様だった。スルツキは、チェコでの試合(プルゼニ戦)で彼を使いたいから、交代させたのだろう。ハーフタイム前にそれを決断したのは、おそらく賢い決断ではなかった。しかし、何か変えなければいけなかったことは確かだった」

「本田は失望していた。それは理解できる。彼にとって、最後のリーグ戦だった。私は彼が見事なパス能力を持つクオリティーの高い選手と考えている。多くのロシア人選手が、彼から学ぶことができるはずだ。彼が我々のリーグでプレーしたことは、素晴らしかった。ただ、今の彼は大きくなりすぎた。彼が進むときがきたんだ」

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