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伊紙評価:本田は及第点 「彼を下げてバロテッリを入れたことで…」

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セードルフ戦術に疑問を投じる

 ミランMF本田圭佑は23日、セリエA第29節ラツィオ戦で先発出場し、54分までプレーした。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、同選手に及第点となる6点をつけている。

 2列目右サイドでの先発出場となった本田は、前半に3本のシュートを放つなどしたが、54分にFWマリオ・バロテッリとの交代を命じられた。クラレンス・セードルフ監督は試合後、戦術的な選択だったと説明したが、本田自身は「why?」と指揮官に尋ねるなど、不満をうかがわせている。

 『ガゼッタ』は寸評で「不明確な攻撃の超現実的筋立てに適応し始めている。ループシュートを狙ったが、枠をとらえるにはあまりに弱かった」。

 6点はミランのベストプレーヤーに選ばれたMFカカ、そしてバロテッリの6.5点に次ぐチーム3位タイの採点だった。本田のほかには、GKマルコ・アメーリア、MFナイジェル・デ・ヨング、MFアンドレア・ポーリ、FWジャンパオロ・パッツィーニ、セードルフ監督、チーム全体に6点が与えられた。

 先制したミランは、本田を下げてバロテッリを投入してから同点弾を許している。だが、『ガゼッタ』は戦術分析記事で、「失点の責任をバロテッリに負わせるのは不当だろう」とし、一方で指揮官の采配には疑問を投じている。

「本田をベンチに呼び戻し、バロテッリを投入すると決めたとき、セードルフ監督は理由なく攻撃陣すべてを大幅に変えた。この時点でミランがリードしていたこと、それほど苦しまずに守っていたこと、何よりパッツィーニを除くすべての選手を守備に使っていたことを忘れてはならない」

「バロテッリが入り(本田が不在となって)、ミランは相手に一つの要素をプレゼントした。本田に託されていた相手を追う仕事をバロテッリに求めることはできないという意味だ。さらに、セードルフ監督はポーリとカカーの位置を入れ替えた。そうすることで、ただでされ特に輝いてはいないミランの攻撃のアイディアは、さらに霞むことになった。これらの変更は必要だったのだろうか?」

 さらに、『ガゼッタ』は「ミランには必要な連係が足りない」とし、それぞれ自分が思うようにやっている印象だと指摘。「その結果、ボールを奪う位置も低くなっている」「4-2-3-1を基本とするなら、かなりのハイプレスが求められる。だが、セードルフ体制のミランはまだ教訓から学んでいないようだ」と、現在の戦術を批判している。

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