イングランドサッカー協会(FA)は、2012年に自国で開催されたロンドン・オリンピックに続いて、2016年リオデジャネイロ大会にも男女のイギリス代表チーム(チームGB)を派遣したい考えがあるようだ。イギリス『BBC』などが伝えている。

　サッカーにおいてはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4協会に分かれているイギリスでは、1国1チームとなる五輪には1972年以来参加してこなかった。

　だが、ロンドンで開催された2012年大会では紆余曲折を経て統一チームが結成されることが合意。最終的に男子はイングランド13名とウェールズ5名、女子はイングランド16名とスコットランド2名で構成された代表チームが五輪本大会に出場した。

　報道によれば、イギリス五輪委員会の関係者が、FAがリオ大会での統一チーム再結成を望んでいることを明かしたとのことだ。FAはほかの3協会に意思確認のための書面を送付したという。

　仮にチームGBが再び結成される場合、男女ともに予選を突破しなければリオ五輪に出場することはできない。男子は今年6月のU-21欧州選手権、女子は6～7月のワールドカップカナダ大会が五輪予選を兼ねている。また、FIFAからの認可を受けることも必要となる。

　イングランド以外の3協会は、ロンドン五輪での統一チーム結成が各協会の地位を脅かすことも懸念していた。FAの動きは今後他協会の賛同を得ることができるのだろうか。