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サッカー界での女性差別を許すな! チェルシーの「美人すぎる女医」へのチャントを英大臣も非難

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 サッカー界では人種差別の問題を根絶できずにいる。また、女性差別も今回、イングランドでクローズアップされることになってしまった。

 ヨーロッパでは先月、チェルシーのサポーターの人種差別行為が大問題となった。チャンピオンズリーグの対戦でパリに乗り込んだ一部サポーターが、地下鉄での乗り降りの際、人種差別的な歌を歌いながら黒人男性の乗車をさせなかったというものだ。

 この行為に、サッカーファンのみならず多くの人が激怒。犯人の特定に警察も動き、クラブは陳謝することとなった。チェルシーは謝罪の気持ちとしてホームゲームへの招待チケットを被害者に送ったが、男性はこれを拒否した。

 そんなイングランドで、またも悲しい差別行為が起こってしまった。今回被害者となったのは女性だ。

 チェルシーのチームドクターであるエバ・カルネイロさんは「美人すぎる女医」などとして知られる。有名であるだけに、愚かなファンの標的となってしまったのだろうか。

 イギリスメディアは、マンチェスター・シティとマンチェスター・ユナイテッドのファンがチェルシーとの試合中、カルネイロさんに向かって女性差別的なチャントを歌ったと報道。今季のプレミアリーグ第9節でのオールド・トラフォードでのユナイテッド戦でのファンの差別チャントの動画も公開されている。

 この事態に、スポーツ大臣も動いた。ヘレン・グラント大臣は、スポーツ界での女性の進出を妨げる行為への非難のコメントを出した。

 イギリス『ガーディアン』は、カルネイロさんがスウェーデンでの医療に関する会議に参加した際のコメントを紹介している。

「受け取るメールの90%が、(カルネイロさんと)同じ役割を担いたいと望む若い女性からのものです。私たちは彼女らに、それは可能なことだし、彼女たちの存在が今の結果を改善することになるんだと語りかける必要があります」

 イギリス社会の今後の対応が注目される。

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