シャルケは10日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグでレアル・マドリーと対戦する。ロベルト・ディ・マッテオ監督は前日会見で、批判を浴びているマドリーが危機にあるとは考えていないと強調した。

　リーガエスパニョーラ前節でアスレティック・ビルバオに敗れ、2試合白星なしで首位から陥落したマドリー。FWカリム・ベンゼマとMFガレス・ベイル、FWクリスティアーノ・ロナウドの“BBC”も得点不足から批判にさらされ、苦しい時期を過ごしている。

　だが、ディ・マッテオ監督はマドリーについて次のように述べた。スペインメディアやUEFA公式ウェブサイトが伝えている。

「マドリーは非常に強く、彼らのレベルで戦うのはとても大変なことだ。我々はチームが機能できるように、とても組織だったプレーをしなければいけない。マドリーが危機にあるとは思わないね。こういうことはシーズンを通じて起こり得るものだ。彼らにはすごいクオリティーがあるんだよ」

「確か3週間前も危機とか言われていたはずだ。私は信じないよ。明日、危機にあるチームと対戦するとは思っていない」

　現役時代にイタリア代表でプレーしたディ・マッテオ監督は、当時アシスタントコーチを務めていたアンチェロッティ監督をよく知る人物だ。

「アンチェロッティは世界最高の指揮官の一人だ。彼はキャリアを通じて大きな成功を収めてきた。数々の名門クラブで指揮を執り、多くの勝利を収めてきた人だよ。とても経験豊富なんだ。ビッグネームの選手たちを指導してきた。彼以上の監督を見つけるのは簡単なことじゃないはずだ」

　ホームでのファーストレグで0-2と敗れているシャルケ。逆転でのベスト8進出は厳しいとの見方が大半を占めるなか、ディ・マッテオ監督は先制点が鍵を握るとみている。

「0-2からの挽回は簡単じゃない。我々にできるのはベストを尽くして良い試合にすること。もちろん、勝てれば素晴らしいね。だから、メディアが正しくて、彼らの前線が不調であることを願っているよ。先制点を奪えたら、とても面白い試合になるだろう」

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