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暴言でフランス政治家の怒りも呼んだイブラが改めて謝罪、4試合出場停止の可能性も?

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 パリSGFWズラタン・イブラヒモビッチは16日、前日の試合後のコメントについて改めて謝罪するとともに、あくまでサッカーに関する発言だったとも強調している。リーグは19日に同選手の処分を検討する予定で、4試合の出場停止が科される可能性もあるようだ。

 イブラヒモビッチは自らが2得点を挙げた15日のリーグアン第29節ボルドー戦で、2-3と敗れた試合後に主審への怒りをあらわにし、「このクソみたいな国にPSGはふさわしくない」と発言した。

 スポーツ大臣が『ツイッター』で謝罪を要求する事態となり、イブラヒモビッチはクラブ公式ウェブサイトでの声明で、「フランスやフランス人に対するものではなかった」と釈明。レフェリングへの怒りは変わらないとしつつ、「フランス人が気分を害したのなら謝罪したい」と述べた。

 だが、イブラヒモビッチの発言に怒りをあらわにする者も少なくない。極右政党として知られる「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン党首は「フランスがクソみたいだと考えているなら、出ていけばいい」と、イブラヒモビッチはフランスを出ていくべきとの見解を示している。

 大きな反響を呼ぶなか、イブラヒモビッチは16日、クラブの公式ウェブサイト上で改めてインタビューを公表。その中で、次のように述べた。

「まず、僕のコメントはフランスに住む人たちに向けたものではなかった。あのときの僕はすごく怒っていたんだ。僕の発言を間違って解釈したり、気分を害した人がいるなら、誠実に謝罪する。それは問題ない。僕は信義を重んじるからだ。フランスの人たちは、状況を理解するだけのインテリジェントな人たちだとも思っている」

「でも、繰り返しておきたい。気分を害した人に謝罪することに問題はない。僕は自分をリスペクトする人をリスペクトする。フランスに来たとき、素晴らしい歓迎をしてもらったし、僕はここでとても幸せだ。パリに来てから素晴らしい時間を過ごしてきた」

「後悔はしていないし、誰かによって僕の気持ちが変わることはない。ねじ曲げるのはやめよう。僕はただサッカーのことを話していただけだ。だから、サッカーのことを話そう。ここで僕にとって最も大切なのは、サッカーのことだからだ」

 フランスリーグは19日、主審の報告書を受けてイブラヒモビッチの発言について審議することになっている。複数メディアによると、4試合の出場停止処分が科される可能性もあるとのこと。PSGは4月5日の第31節で3位マルセイユとのビッグマッチに臨むが、イブラヒモビッチは出場できなくなるかもしれない。

 ボルドーに敗れたPSGは、首位リヨンを勝ち点2差で追っている。
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